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【甲子園】プロ注目捕手、健大高崎・箱山 悔し涙も“強肩3発”披露「ここにプロになって戻ってきたい」

スポニチアネックス 2024年8月14日 12時51分

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦 健大高崎1―2智弁学園(2024年8月14日 甲子園)

 春夏連覇を目指す健大高崎(群馬)は、9回に勝ち越し点を許し、1―2で智弁学園(奈良)に敗れた。

 プロ注目の世代No・1捕手・箱山遥人主将(3年)は2回戦で姿を消したが、自慢の強肩で3度、チームのピンチを救った。

 1―1の同点で迎えた3回無死一塁の守備で、相手の二盗を阻止。5回2死一、二塁の守備では、一塁走者のリードが大きいと見るや、すかさず送球して刺し、最速154キロ右腕・石垣元気(2年)のピンチを救った。さらに9回1死一、二塁の守備では、相手バントを素早く勝利して二塁走者を三塁で封殺した。

 4番打者としては、4打数無安打に終わった箱山は試合後、涙流しながら「2度と高校野球ができない。凄い…悲しい…。最後の夏で、初めて夏の甲子園に来れて、凄い注目度の中で、春夏連覇を期待された中で臨んで、こんなに早く負けてしまうなんて…凄い舞台だったですけど、悔しいです」と絞り出した。チームを引っ張ってきた主将として「本当に最初は関東大会も出られるかって言うレベルのチームで、本当に、野球がつまらない時期が多くて、でも仲間がいたからこんな幸せな思いもできたし、(夏は)日本一になれなかったけど、日本で一番仲間に恵まれて最高なキャプテン生活を送れたと思います」と仲間に感謝。「攻撃陣が思った以上に(智弁学園の田近に)手こずってしまった。投手陣は最後の甲子園の舞台で自分の力を発揮してくれたと思います」と振り返った。

 9回のバント処理については「1点ゲームと思っていたんで、1点を絶対に阻止するために、なるべく三塁で刺そうと、見た瞬間に刺せると思ったんで、ジャンピングスローになりましたけど、ちょっと無理していったんですけど(三塁手が)カバーしてくれてよかったです」と振り返ったが、直後に決勝打を浴び「石垣が腰を痛めていたんですけど、それに気づけずに、あんまりいつもより変化球も丁寧に投げてたんですけど、ちょっとあの回だけ甘く入ってきてて、それに気づけずに普通に入ってしまった。自分のミスかなと思います」と2年生エースをかばってみせた。

 後輩たちに向けては「本当に支えてもらった投手陣がいるんで、加藤だったり、そういう選手を中心に神宮大会であったり、自分たちを超える成績をつくってもらって。自分たちは春夏甲子園に出場できたんで、9年行けてなかった健大高崎を夏に行ける学校にしたっていうのは自分たちが目標にしていたことなんで、それを崩さずに(来年も)夏に行ってもらいたいなと思います」と話し、自身の進路について「選抜終わってからプロを目指してやってきたので、これからも練習して、選んで(指名して)いただけるようにやってりきたい」と言い、甲子園の土は拾わず「甲子園は思い出つくりで来た訳じゃないんで。自分はここにプロになって戻ってきたいという思いがあったんで」と話していた。

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