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“女三四郎”山口香氏 パリ五輪柔道女子の苦戦が示すものとは「女子柔道の歴史を知る者としては…」

スポニチアネックス 2024年8月14日 19時55分

 元柔道世界女王で筑波大教授の山口香氏(59)が14日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)にゲスト出演し、パリ五輪の柔道勢の戦いぶりを振り返った。

 日本は阿部一二三、永瀬貴規、角田夏実と男女で3つの金メダルを獲得。しかし、男子は7階級中2階級、女子では5階級でメダルに届かなかった。

 経済アナリストの森永卓郎氏は、「柔道は日本のお家芸。みんな一生懸命やってたのは分かるけど、今までの実績からするとちょっと…(物足りない)」と、辛口な論評をつぶやいた。

 すると、山口氏は「でもおっしゃる通りだと思います」と返答。その上で「たとえば今回、女子はあまり成績が良くなかったんですけど、柔道女子の金メダルは7つあるんです。個人戦7階級。この7つがすべて違う国が金メダルを取ったんです」と説明した。

 競技柔道のグローバル化を証明するような結果。山口氏は「日本人にとってはちょっと悔しいし、もっと頑張らなきゃというのはおっしゃる通りなんですけど、女子柔道の歴史を知る者としては、こんなに世界の人たちが女性でも柔道をやるようになったんだという、ちょっと思いも(ある)」と、感慨深げにコメント。「その中で日本人がもっと頑張れというのはありますね」と、日本選手へのエールも忘れなかった。

 現役時代に“女三四郎”と呼ばれた山口氏は、84年世界選手権で優勝。五輪は88年ソウル大会で銅メダルを獲得した。柔道を題材にした人気漫画「YAWARA!」のモデルにもなったとも言われる。

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