◇セ・リーグ 巨人4―0阪神（2024年8月14日 東京D）
エースの貫禄だった。巨人・戸郷が、7安打無失点、無四球で8三振を奪って完封で9勝目。8日の広島戦に続き、優勝を争う2チーム相手からの連続完封だった。
「いやぁ疲れました。前回はふがいないピッチングだった。何とかやり返そうと思って、完封で返せました！」。前回対戦した1日に、自己ワーストタイの6失点で5回KOされた阪神に雪辱した。8回終了時、杉内投手チーフコーチが続投の意思を確認しに来たが「（捕手の）大城さんにどうしても来いと言われていたので、いきました」と中5日で126球を投げ切った。「真っすぐが走っていて（最後まで）球速も落ちなかった」と自画自賛。球団の2試合連続完封勝利は18年に3試合連続を達成した菅野以来6年ぶりだった。
満塁弾で援護を受けた4学年年下の浅野には「浅野さんに打っていただいた。神様かと。何かプレゼントしようかな」と「さん付け」で冗談めかして感謝。「次も完封目指して頑張ります」と力強かった。（青森 正宣）