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ドジャース・大谷 自己最高の8月見えた!2戦連発37号 ジャッジ抜き“長打王”に

スポニチアネックス 2024年8月15日 1時31分

 ◇ナ・リーグ ドジャース7―2ブルワーズ(2024年8月13日 ミルウォーキー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が13日(日本時間14日)、ブルワーズ戦の3回に今季7度目となる2試合連発の37号ソロを放った。例年8月に調子を落とし、今年も打率こそ・191だが、5本塁打、10打点はいずれも8月の自己最多を上回るペース。イメチェンぶりを印象づけた。チームは5連勝を飾り、勝率・592は両リーグトップタイをキープ。貯金を今季最多の22に増やした。

 追いかけるだけ無駄だった。ブルワーズの右翼手は動けず、頭上を見上げるよりほかなかった。1―0の3回。大谷は元ソフトバンクのレイが投じた真ん中付近の抜けたスプリットを、豪快に振り抜いた。右翼2階席へ一直線に飛び込む37号ソロ。6月25、26日のホワイトソックス戦以来、7度目の2試合連続本塁打となった。

 内角のボールゾーンへのカットボールを見極めた後、2球目を完璧に捉えた。打球速度109・3マイル(約176キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)。昨年に続いて大谷に被弾したレイは「初球と同じところから落とすはずだった。狙い通りなら彼の打撃を崩せたはずなのに、浮いてしまった」と失投を逃さない打棒に脱帽した。

 大谷はエンゼルスでプレーした昨季まで、8月に調子を落としがちだった。今季も打率こそ・191と低迷気味だが、5本塁打、10打点はいずれもチームトップを誇る。過去最多は22年の8本塁打、20打点だが、現時点で過去最多を更新する12本塁打、24打点ペースと、8月男を襲名するべく“イメチェン”に成功。11年連続ポストシーズン進出中の強力ドジャース打線の一員として臨む今季は、ここ一番での集中力が増している。

 さらに今月放った9安打のうち単打は2本だけで、5本塁打を含む7本が長打。今季71長打はメジャートップ42本塁打のジャッジ(ヤンキース)を抜いて、両リーグトップに躍り出た。デーブ・ロバーツ監督は「翔平が甘い球を芯で強く捉えられれば、打球が上がって長打になる」と解説。さらに「ストライクゾーンの低めを振って、ゴロを打つことを我々は求めていない」と“長打王”を推奨する発言まで飛び出した。

 史上4人目の両リーグ本塁打王へ向け、2位・オズナ(ブレーブス)の35本に2本差をつけた。年間49・95本塁打ペースで、50発もいよいよ現実味を帯びてきた。チームは今季4度目の5連勝で貯金を今季最多22に増やし、勝率・592はメジャートップタイを堅持。チームも7月終盤は2カード連続で負け越すなど失速気味だったが、ここ一番で負けない勝負強さは似通う。ドジャース、大谷とも「ヒリヒリする」終盤戦へ向け、牙を研ぐ。

 ≪通算打率.267≫過去11年で地区優勝10度のドジャースは7月こそ11勝13敗と負け越したが、120試合で71勝49敗、勝率.592はア・リーグ中地区ガーディアンズと並びメジャートップ。一方、同じ120試合時点で昨年は.617、22年は.700と地区首位を独走していたため、例年に比べてやや苦しい戦いが続いている。なお、通算で8月の「打者・大谷」は167試合で打率.267、33本塁打、92打点、29盗塁。「投手・大谷」は13試合で6勝2敗、防御率2.30。

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