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ソフトバンク・山川 移籍後初の5戦連続マルチ 「甘い球はどんどんいかないとダメなんです」

スポニチアネックス 2024年8月15日 6時3分

 ◇パ・リーグ ソフトバンク1―4西武(2024年8月14日 ベルーナD)

 首位・ソフトバンクは14日、西武に1―4で敗れた。打線が西武を上回る9安打を放つも1点止まりに終わったが、主砲の打撃は好調だ。4番の山川穂高内野手(32)が2、4回に2打席連続の二塁打を放ち、移籍後初の5試合連続マルチ安打を記録した。チームの連勝は3で止まったが、ロッテが敗れたため優勝マジックは1つ減って29となった。

 バズーカ砲のような弾道で立て続けに長打を放った。山川が2本の二塁打を放ち、5試合連続マルチ安打を記録した。

 「状態は変わらず悪くはないですかね。別に打球や飛んだ場所には、こだわってはいません」

 敗戦後、悔しさをにじませつつ、2打席連続の二塁打を振り返った。まずは0―1の2回に先頭でカウント2―1から西武先発の左腕・隅田の直球を強振した。強烈な当たりを中堅手・西川が捕球できず、チーム初安打となった。4回1死での第2打席では1ストライクから2球目の高めのチェンジアップを思い切り引っ張って左翼線へと運んだ。左翼手のガルシアがクッションボールの処理に手間取る間に二塁まで進んだ。その後に2死三塁となり、正木の左適時二塁打で唯一の得点を刻んだ。

 残りの2打席はいずれも内野ゴロに倒れたが、10日の楽天戦から安打は2、2、4、2、そしてこの日も2安打。5戦連続マルチ安打は移籍後初めてだ。前日13日の同戦では6回に弾丸ライナーで左中間フェンス直撃する一打もあった。惜しくも自身初の5試合連続本塁打を逃したが、好調が続いている。「甘い球はどんどんいかないとダメなんです」と早いカウントから積極的に仕掛けるスタイルを継続し、好結果を生んでいる。「タイトルは毎年狙っていますし、しっかりと獲れるものは獲っていく」。23本塁打、73打点でリーグ2冠だ。

 打線は西武を上回る9安打を放つも1点止まりで、チームの連勝は3で止まった。小久保監督は「分かっていることじゃないですか。隅田相手に90球以上投げさせてやっとチャンスが出てくるので。そんなにチャンスがあるピッチャーじゃないです」と淡々と振り返った。ただ、ロッテが敗れたために優勝マジックは1つ減って29になった。好調持続の山川は「また、準備していくだけです」と切り替えていた。 (井上 満夫)

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