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古市憲寿氏 早田ひな“特攻平和会館行きたい”「特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのは…」

スポニチアネックス 2024年8月15日 11時5分

 社会学者の古市憲寿氏(39)が15日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。パリ五輪の卓球女子シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得した早田ひな(24=日本生命)の「特攻平和会館に行きたい」発言について言及した。

 卓球の日本代表は13日、羽田空港に帰国後、都内で会見し、大会中に左腕を痛めながらも2つのメダルを獲得した早田は「金メダルを目指していたので、まだまだやらないといけないことがあるし、まだ甘いなと思った」と振り返った。

 28年ロサンゼルス大会に向けては「この4年間自分と向き合って心、技、体、全てで究極に持っていけるよう挑戦していきたい」と決意。帰国して何がしたいかの問いには「アンパンマンミュージアムに行きたいのと、鹿児島(知覧)の特攻平和会館に行って、自分が生きているのと卓球ができているのが当たり前じゃないことを感じたい」と話した。

 MCの谷原章介が「帰ってきた報告の会見の中で、早田選手がこうやって自分が卓球をできている喜び、平和な今の時代だからこそできているということを含めて特攻記念館に行きたいってことはどう思いましたか?」と聞くと、古市氏は「意外でしたよね、その言葉がポーンと出てくるのは」と言い、「僕も父親の実家が鹿児島で、知覧のそばなんで、知覧とか万世の特攻の資料館はよく行ったりするんですけど、特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのはちょっと違うなと思っていて、むしろ特攻みたいなことをさせない社会にしていく必要があると思う」と指摘。

 続けて「もちろん特攻の記憶を受け継ぐことは凄い大事なんですけど、それにただ感動して泣いて終わりにするんじゃなくて、特攻みたいなものがもう2度とこの国に現れないようにするにはどうしたらいいんだろうって、そういったきっかけになるような、そういうふうに平和を考えることが凄い大事かなって思います」と自身の考えを述べた。

 谷原が「そうですね。そういったことも含めて、あらためて若い世代も含めて、もう1回そういったことが起きたということを忘れないように、資料館であったりとか記念館だったりとか、もう1回自分がそこを見つめ直すことも大事」と言うと、古市氏は「特攻で亡くなった方も数千人なんですけど、230万人の軍人の方、日本全体で300万人以上が亡くなっている戦争なんで、そのことは忘れないようにしたいですよね」と話していた。

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