プロボクシングWBC世界バンタム級王者・中谷潤人（26＝M・T）が15日、神奈川県の相模原市役所を訪れ本村市長に初防衛の成功を報告した。
16歳でM・Tジムのある同市に転居した中谷は、7月20日に両国国技館で行われた同級タイトルマッチで挑戦者ビンセント・アストロラビオ（フィリピン）を1回KOで下し初防衛に成功。中谷は「7月20日無事にバンタム級での初防衛戦をクリアできました。ノーダメージで次戦につなげられたので、また強い中谷潤とをお見せできるように頑張ります」とあいさつ。同市の本村市長からは「次戦では29勝22KOとなるように応援していきたい。パウンド・フォー・パウンド（PFP）1位へ頑張りましょう。72万人の相模原市民で応援しています」とエールを送られた。
パリ五輪では親交のある阿部一二三（26）が柔道男子66キロ級で連覇を達成した。帰国後の祝勝会でメダル獲得を祝福したという中谷は「減量の話や、共通の話もできて面白い祝勝会でした」と笑顔。前回のアストロラビオ戦はパリ五輪直前だったため阿部は現地観戦できなかったが「次は絶対に行くから」と次戦の来場を約束されたという。
相模原市内での3泊4日の走り込み合宿を終えた中谷は、この日からスパーリングを再開。22日からは恒例の米国合宿のため渡米予定で「一つの大きい目標としてはPFPナンバーワンになること。そのためにやることはたくさんある。まずはこの階級で統一戦をやりたい。バンタム級で初防衛はできたが自分の中では通過点。これからもビッグファイトを見せして、感動していただけるように頑張りたい」と意気込んだ。