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日本ハム本拠地の内野天然芝を人工芝に変更へ 来春オープン戦から使用 イベント開催拡大や練習制約の減少

スポニチアネックス 2024年8月15日 14時38分

 日本ハムは15日、本拠地エスコンフィールドの内野天然芝エリアを来季から人工芝に変更すると発表した。変更のための工事費は約5000万円で、このオフに約3カ月を要して入れ替えを行い、来春のオープン戦から使用できるようにする見込み。

 変更によるメリットには(1)試合前練習における制約減少(練習メニューの自由度アップ)、(2)少年野球などアマチュア野球の利用機会の増加、(3)多様なイベントでの利用拡大が挙げられる。取材に応じた「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」の前沢賢事業統括本部長は変更の最大の理由に「一番はイベントの多様化」とする。

 これまではイベントの機材などを天然芝の上に置くケースでは、芝の損傷が懸念されていたが、人工芝であればその心配がない。イベントや少年野球での使用拡充のほか、野球以外のスポーツ開催なども検討が可能になる。野球関しても、練習では人工芝への損傷を心配しながらメニューの制限があったが、自由度が高まる。前沢本部長は「幅はあるにせよ、跳ね返りがほとんど一定な人工芝なので、イレギュラーはあまりないと思う」と内野守備へのメリットも語った。

 天然芝から人工芝にすることで維持費も7、8%の減少が見込まれる。一方、外野エリアの天然芝は今後も継続する方向で、前沢本部長は「僕はやりたくない。天然芝の匂いはこの球場の特徴の一つ。内野が限界かなと思う」と説明した。

 新たに導入される人工芝は、昨年のWBC決勝も行われたローンデポ・パークなどメジャーリーグの複数球場で採用されている米国のShaw Sports Turf社製の「B1K(batting a Thousand Natural Turf)」。野球場のインフィールドへの導入は日本国内初となる。エスコンではファウルエリアでこの人工芝が採用されおり、同様のものが内野インフィールドにも使用される形だ。

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