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30年ぶり完封&サヨナラ打 早実2年生エース中村 左足つるアクシデントも自ら決着「強い気持ちで」

スポニチアネックス 2024年8月15日 18時4分

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦 早実1-0鶴岡東(2024年8月15日 甲子園)

 早実(西東京)が鶴岡東(山形)をサヨナラで下し、4強入りした15年以来9年ぶりに16強へ進出した。甲子園春夏通算68勝とし、報徳学園(兵庫)に並び歴代11位タイとなった。

 先発登板したエースの左腕・中村心大(2年)が5回までノーヒットに抑える好投。7回には1死一、二塁のピンチを招いたが後続を断って無失点にしのいだ。9回にも2死一、二塁を無失点で乗り切った。

 打線は0-0の7回に先頭打者の3番・高崎亘弘(3年)が左翼線二塁打。四球と犠打で1死二、三塁のチャンスをつくり、代打の松尾佑真(3年)がスクイズを試みるも失敗。続く中村も空振り三振で無得点に終わった。

 0-0で迎えた延長10回、相手がダブルスチールを仕掛けてきたが堅守で阻止。中村は10回144球を投げ終えて足がつり、手当てを受けた。それでも直後の攻撃で、1死満塁から勝負を決めた。

 先発投手の完封&サヨナラ打は1994年の中越・穐谷(あきや)正人以来となった。

 中村はサヨナラ打の瞬間を「打った瞬間、決まったなと思ったのでうれしかったです。サヨナラは打ったことないので、初めての景色。自分だけの時間をつくりだせたと思います」と笑顔。

 10回を投げ終えた際に左足のもも裏がつるアクシデントに見舞われた。直後の攻撃では1死満塁で打席がまわってきたが、治療で試合が中断した。「自分のせいで中断してしまった。相手に迷惑をかけたんですけど、タイム明けの初球は思い切りいこうと決めていた。そこの迷いはなかったです」。

 復帰して打席に立ち、初球をフルスイングした。「やっぱり表抑えたので、裏で必ず1点取ると思っていた。最後は強い気持ちを持っていくことができた」と振り返った。

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