◇パ・リーグ ソフトバンク9―2西武(2024年8月15日 ベルーナD)
ソフトバンクのドラフト6位ルーキー・大山がプロ初勝利を挙げた。先発・石川に代わって4回からマウンドに上がった。「自分の投球を一番に心がけました。いいリズムで投げられました」。
4回は野村大、西川から連続三振を奪い、蛭間を二ゴロに仕留めて3者凡退に抑えた。小久保監督は「あそこで流れを一度止めてくれた」と称えた。2回を投げて1安打無失点。4三振をマークする快投だった。
1軍に昇格したのは同期の大卒・社会人選手の中で最後だった。それでも「自分のペースを崩さずにやって来ることができた」。ファームにいた4月下旬、憧れの斉藤和巳4軍監督から「焦ることだけはするなよ。チャンスは必ず来るから。自分のできることを毎日やっておけば大丈夫だから」と声をかけられて心に刻んだ。
今も焦らず一歩ずつ前へ進んでいる。価値あるリリーフで2度の先発で手にできなかった白星をつかんだ。