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全国高校相撲十和田大会 埼玉栄が団体優勝!“最後の夏”を制して感涙 個人戦は鳥取城北の西村和真V

スポニチアネックス 2024年8月16日 8時53分

 全国高校相撲十和田大会が15日、青森・十和田市屋内グラウンドで行われ、全国から選抜された40校が参加した。

 3人制で争われた団体戦は、埼玉栄が7年ぶり7度目の優勝を果たした。決勝は、和歌山・箕島と対戦。先鋒の斎藤忠剛(3年)は小兵の井ノ上力也(2年)に中に入られたが、肩越しの右上手でしのいでから起死回生の河津掛けを決めた。中堅の奥田蒼真(2年)は、麻田遥人(2年)の立ち合い変化に屈して1―1のタイに。迎えた大将戦、全国高校総体個人戦準優勝の実績を持つ鮫島輝(3年)が体当たりからのはたき込みで杉本智斗勢(3年)を下して勝負を決めた。

 今年は9月の全国選抜宇佐大会が開催されないため、高校生の全国大会は10月の国民スポーツ大会(国体)を残すのみ。3年生にとっては、今大会が学校の名を背負って戦う最後の団体戦だった。優勝を決めた鮫島は土俵上で感涙。土俵を降りると、同じく歓喜の涙を流す斎藤忠剛と3年生同士で抱き合って喜びを分かち合った。斎藤忠剛は「キャプテンになってずっと優勝できてなかった。栄のゼッケンで出る最後の試合だったので」とこの大会に懸けていた思いを語り、鮫島輝は「ここまで来られたのはみんなのおかげ。感謝しています」と感慨を込めた。

 152人が出場した個人戦は西村和真(鳥取城北2年)が制し、5月の全国高校金沢大会に続く今季2つ目のタイトルを獲得した。ベスト4まで勝ち上がったのは、鳥取城北と近大附属の2人ずつで全員1、2年生。準決勝はそれぞれ同門対決となり、西村と重村鴻之介(近大附属1年)が決勝に進出した。この両者は、2年前の全中個人戦決勝で対戦した顔合わせ。元中学横綱の西村が、左四つから最後はもろ差しで危なげなく寄り切って優勝を決めた。高校横綱の西出大毅(和歌山商業3年)はこの日、個人戦も団体戦も棄権した。

 ▽団体戦 準々決勝

箕島(和歌山) 2―1 近大附属(大阪)

足立新田(東京) 2―1 専大松戸(千葉)

埼玉栄 3―0 金沢学院大附属(石川)

鳥取城北 3―0 金沢市立工業(石川)

 ▽準決勝

箕島 2―1 足立新田

埼玉栄 2―1 鳥取城北

 ▽決勝

埼玉栄 2―1 箕島

○斎藤忠剛 河津掛け 井ノ上力也 

 奥田蒼真 突き落とし 麻田遥人○

○鮫島輝 はたき込み 杉本智斗勢 

 ▽個人戦 準々決勝

重村鴻之介(大阪・近大附属1年) 送り倒し 高島一人(富山・高岡向陵3年)

稲富央樹(大阪・近大附属2年) 上手投げ 山本十蔵(和歌山商業3年)

西村和真(鳥取城北2年) すくい投げ 瀧田朔乃介(東京・足立新田2年)

小林梅太(鳥取城北2年) 寄り倒し 児玉颯飛(東京・目黒日大2年)

 ▽準決勝

重村鴻之介 すくい投げ 稲富央樹

西村和真 寄り切り 小林梅太

 ▽決勝

西村和真 寄り切り 重村鴻之介

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