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【甲子園】広陵・中井監督「完敗。すべては監督の責任です」7年ぶりの8強と自身の聖地41勝目ならず

スポニチアネックス 2024年8月16日 10時47分

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦 広陵 1―8 東海大相模(2024年8月16日 甲子園)

 広陵(広島)は1―8で東海大相模(神奈川)に敗れ、7年ぶりの8強入りはならなかった。

 2回に2四球と安打で1死満塁の好機をつくり、相手捕逸で先制したが、3回以降は東海大相模の身長1メートル98のプロ注目左腕・藤田琉生(3年)らの前に打線が沈黙した。

 先発した背番号10の左腕・山口大樹(3年)が3回1死満塁から2点適時打されて逆転を許すと、5回1死三塁の場面でマウンドに上がったエース右腕・高尾響(3年)が3連続長短打を浴びて3点を失った。6回にも4連続長短打されて3失点して降板。7回から登板した右腕・堀田昂佑(2年)は無失点に抑えたが、流れは変わらなかった。

 勝利すれば、チームは松山商に並ぶ春夏通算80勝目、自身にとっては歴代6位の41勝目だった中井哲之監督は「完敗なので」と言い、数秒の沈黙後「すべては監督の責任です」と続けた。投手起用について「3点は絶対にやれないと思っていましたので、山口は2失点まで。高尾が無失点で3対2か4対3のビジョンを描いていましたが、なかなかそういうふうにはいかず苦しい展開でした」と振り返り、打線については「相手の藤田投手はテンポもいい、ストライクが欲しい時に簡単にストライクを取る。変化球のボール球をうまく使われた。もう少し見極められるかなと思っていたが、攻略するのが難しかったです」と話した。

そして、「(先制後)スクイズしてもう1点取って相手を慌てさせることで勝ちにつなげる。その失敗が山口のピッチングを引きずったのかな。本来、山口はもっといいんですよ。甲子園に飲まれたというか、あんなもんじゃない。スピードにしても切れにしても、甲子園で最高のピッチングができないってところが経験だったり、心の強さだったり。日頃それを言い続けて練習はしてるんですけど。(山口は)特にそういう性格の子で俺のミスで…俺があそこで決めていればって感じを出してしまう。責める気持ちは全くないんですけど、そんな気持ちはします」と言い、「ただ3年生に全く責任はありません。よく戦ってくれました」とナインの健闘を称えていた。

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