◇明治安田Ｊ１リーグ第27節 札幌5―３鳥栖（2024年8月16日 プレド）
明治安田J1リーグは16日、1試合が行われ、最下位のコンサドーレ札幌は19位鳥栖を5発で撃破し、3試合ぶりの勝利を挙げた。J1残留へ絶対負けられない対決を制し、暫定ながら残り11試合で残留圏の17位磐田との勝ち点差を9に縮めた。
左太腿裏肉離れから復帰し、10試合ぶりに先発出場したMFスパチョークが3得点に絡む活躍を見せた。試合前のウオーミングアップでMF浅野が負傷し急きょ回ってきた出番。「体の準備はできていたし100％を出せた」と、まずは前半10分に右足ミドル弾を突き刺した。その1分後には左サイドから右足で駒井のヘディングシュートをアシスト。3点目の駒井のゴールも、スパチョークのクロスからこぼれたものだった。
スパチョークのメンバー入りについて、ケガの再発リスクが高いためコーチングスタッフからメンバー外を推す声の方が多かったという。ただ、ペトロヴィッチ監督は「彼を次の試合まで待てない。待っていたら次の試合まで私が監督ではないかもしれないからだ」と説得。そんな男が交代するまでの64分間期待に応えた。
もう一人、浦和時代から信頼するMF駒井も自身12年ぶりとなる2得点の大活躍。残留へ希望をつなぎ、次節25日の敵地・磐田戦を迎える。
≪バカヨコ豪快デビュー弾！≫後半32分に4―3と1点差に迫られたが、同31分に投入されたシエラレオネ代表FWアマドゥ・バカヨコが同44分のPKでデビュー弾を決めた。FW鈴木からキッカーを譲り受け「PKは自信があった」と左足で試合を決定づけ、「絶対勝たなきゃいけない試合で貢献できて良かった。これを続けていけば残留できる」と話した。