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西田有志がサプライズ登場 古賀紗理那引退会見「夫のお世話を頑張りたい」

スポニチアネックス 2024年8月17日 4時41分

 バレーボール女子日本代表主将の古賀紗理那(28=NEC)が16日、都内で引退会見を開いた。男子日本代表で夫の西田有志(24=大阪ブルテオン)もサプライズ登場するアットホームな雰囲気の中、周囲への感謝の気持ちを口にした。引退後の去就は未定だが、バレーボールに携わることを希望しつつ西田のサポートに意欲を示した。10月12日のNECの今季開幕戦で引退セレモニーを行う。

 会場の後方から夫の西田が見守る中、古賀は「2024年8月3日のパリ五輪の試合をもちまして9年間のプロバレーボール選手としてのキャリアを終える決断をしました」と改めて現役引退を発表した。

 決意を固めたのは東京五輪後だ。初の五輪は負傷で本来の力を発揮できずチームは1次リーグ敗退。モチベーションを失った。「このメンタルでは日本代表に行けないという気持ちもあった」。しかし真鍋監督から主将を打診され再び心に火がついた。「主将をやると決めた時からパリ五輪で引退すると決意した。パリまで全力で走り続けようという気持ちでやってきた」。3年間と期限を区切ってコートに立ち続けた。

 最も印象に残る試合には、準優勝した今年のネーションズリーグの準決勝ブラジル戦を挙げ「準決勝で今まで勝てなかったブラジルに勝てて、個人として初めて国際大会でメダルを獲得できた」と達成感をにじませた。

 メダルを目標に臨んだパリ五輪は1勝2敗で1次リーグ敗退に終わったが「目標のメダルに届かず悔しかったけど、チームとして積み上げたものは消えない」と胸を張った。

 今後については「未定だけど、お世話になったバレーボールに還元できれば」と話し「夫のお世話を頑張りたい」とうなずいた。22年に結婚を発表した西田は心の支えだ。「苦しい時にずっと味方でいてくれたので感謝している」。所属チームの関係で別居生活が続いていたが、今後はそばでサポートする。

 会見の最後には西田を呼び寄せ2人で写真に納まった。夫から「長い現役お疲れさまでした。自分は現役を続けるけど、引き続き良い家族を築いていけたら」とねぎらいの言葉を掛けられると、古賀は心からの笑顔を見せた。

 ◇古賀 紗理那(こが・さりな)1996年(平8)5月21日生まれ、佐賀県出身の28歳。小2でバレーボールを始める。熊本信愛女学院高では3年連続で春高バレー出場。2年時の13年に日本代表初選出。15年NEC入り。16~17、22~23、23~24年にVリーグ優勝に貢献し、いずれもMVPを受賞。22、23年と皇后杯連覇を達成し、ともにMVP。1メートル80。アウトサイドヒッター。

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