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【甲子園】岡山学芸館・丹羽 兄超えの初8強入りならず涙「後輩にこの壁をぶち破ってほしい」

スポニチアネックス 2024年8月17日 16時39分

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第11日3回戦 岡山学芸館1―7神村学園(2024年8月17日 甲子園)

 岡山学芸館は同校初の8強進出を目指したが、神村学園の猛打に阻まれた。

 岡山学芸館は1回戦で聖カタリナを1―0、2回戦は掛川西を2―0と岡山県勢初の2試合連続零封と勢いに乗って3回戦の神村学園戦に臨んだが、初回に先制を許すと、1―1の4回に4安打を集中されて2失点。5回は3安打に2四死球が絡んで4失点と相手の勢いを止められなかった。

 打線は2回に内野ゴロの間に追いついたが、その後は追加点を奪えず5安打で1得点止まり。2年生右腕・早瀬の前に本塁が遠かった。

 3番手で登板し、4回1/3を無失点に抑えた丹羽は、2回戦の掛川西戦で公式戦初完封。この日は相手打線の勢いを止められず「これ以上失点をしてしまうと負けに近づいてしまう。ここでしっかりとしのごうと思っていました。でも、神村学園さんの打線が粘り強くて簡単にはじき返された。上には上がいるのだな、と感じました。(試合を)楽しもうと思っていました。悔しいのひと言です」と振り返った。

 丹羽の5学年上の兄・淳平さんは、同校が甲子園初勝利を挙げた前回出場2019年に投手として2試合に先発。広島商との2回戦ではライナーが顔面に当たって左頬を骨折し、低反発金属製バット導入の契機になった。当時は中学1年生。腫れた顔を見て驚き、さらに観戦した作新学院との3回戦で衝撃を受けた。「5番・投手」で強行出場して安打。鳥肌が立った。そして、兄からの「甲子園は最高の舞台だよ」との言葉。進学先を選ぶ決め手になった。

 兄から「楽しめ」と言われてきた丹羽は「目指してきた場所なので楽しもうと思っていました。その思いは1、2回戦では体現できたかなと思います。ここでプレーできてよかったなと思いました。兄にああいうことがあったので(注目されたのは)兄のおかげかなとは思っています。兄を超える目標(8強入り)を持っていた中で終わってしまった。後輩にこの壁をぶち破ってほしいなと思います」と後輩に初の8強入りの夢を託した。

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