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マンチェスターC入りの藤野あおば「ベンチに座るつもりはみじんもない」 パリ五輪の苦い経験を糧に

スポニチアネックス 2024年8月17日 17時21分

 女子日本代表「なでしこジャパン」でパリ五輪に出場し、日テレ東京Vからイングランド女子スーパーリーグのマンチェスター・シティーに移籍するMF藤野あおば(20)が17日、都内で取材に応じた。

 今月下旬にオーストラリアで行われるキャンプから新天地での活動がスタートする。初の海外移籍を前に「マンチェスター・シティーは凄く大きなクラブ。一番最初の移籍にしては挑戦的で、競争も激しい。でも、入る前からベンチに座るつもりはみじんもない。自分の努力次第でプレー機会はどうにでもなる。試合に絡めるように、自分の良さを出せるようにやっていきたい」と意気込みを語った。

 パリ五輪は不完全燃焼に終わった。1次リーグ初戦のスペイン戦で直接FK弾を叩き込んだものの、右足母趾(ぼし)を痛めて同2、3戦目を欠場。復帰した準々決勝の米国戦は「プレーのレベルは凄く低かった」と振り返る。チームも昨年のW杯に続いて8強で敗退した。「コンディション調整をもう少しできていたら。(力を)最大限出せなかったことが心残り」。27年W杯、28年ロサンゼルス五輪を見据え「海外の新しい環境で、自分ができることをより増やせるように。それを積み重ねて、自信を持って3、4年後の大会を迎えられるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 五輪後は「あまりサッカーに触れたくないと思っていた」と素直な心境を明かしたが、この日は日テレ東京Vとノジマ相模原の練習試合をベンチで観戦。「今日のみんなのプレーを見て、自分もサッカーをしたいという気持ちになった。前向きな気持ちになった」と刺激を受けた様子だった。ケガの回復は順調で、約1カ月後のリーグ開幕戦に照準を合わせている。

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