パリ五輪で金メダルを獲得した体操男子団体の橋本大輝、萱和磨、谷川航（いずれもセントラルスポーツ）と16年リオ五輪で団体金メダルの田中佑典（田中体操ク）が17日、都内で行われた体操教室に講師として出席した。
参加した小学生の親子49人の前にパリ五輪王者がサプライズで登場し、華麗なバク宙や側転などを披露。拍手や、歓声が送られた。5月のNHK杯の練習中に右手中指を負傷し、フランス入り前には肩も痛めた橋本は「体操選手なんですけど、一週間ぶりに倒立しました」と笑顔を見せた。
体操教室を終えた橋本は「みなさんと一緒に同じ時間を共有して、同じ体操というもので楽しさを共有させてもらった。自分自身がリフレッシュしているような、楽しむこともできたような時間だった。今後も、ともに体操ニッポンを盛り上げていけたらいいなと思う」と振り返った。“失敗しない男”萱は「こういったイベントを通して応援してくれる人が、体操を見てくれる人が増えればいいなと思っている」と語った。
パリ五輪で2大会ぶりに金メダルを奪回した体操男子団体。強い体操ニッポン継続への思いも口にした。橋本は「本当に時間は一瞬なので、その一瞬を一生にできるように、みなさんに伝えて共有できたらいいと思っている。こういうイベントも積極的に参加していきたい」と力強く語った。谷川も「今がチャンスなので体操の魅力を発信していきたいと思う。正直、休みたい気持ちもあるが、今はそれよりも、体操の普及優先で動いていきたい」と意気込んだ。