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新潟今季初の連勝 福岡を1―0で下し11位に浮上 新加入の橋本が上々デビュー

スポニチアネックス 2024年8月17日 23時27分

 ◇明治安田J1第27節 新潟1-0福岡(2024年8月17日 ベススタ)

 J1新潟は、アウェーで福岡に1―0で競り勝ち、今季初の連勝を手にした。スコアレスドローで折り返した後半4分に左サイドハーフの谷口海斗(28)が、2試合連続ゴールとなる今季9得点目を決めて先制。J2徳島から加入後、初出場したDF橋本健人(24)も勝利に貢献した。2戦連続の無失点で逃げ切った新潟は、勝ち点35で11位に浮上。次節は25日にホームで町田と対戦する

 クレバーなプレーを見せ、上々のデビュー戦となった。7月末に加入したDF橋本健人(24)が福岡戦で先発して移籍後初出場。チームの今季初の連勝に貢献し「勝てたことが何より。このスタイルが自分に合っていると実感した」と充実感を漂わせた。

 高いパスセンスをいきなり見せた。前半4分に相手最終ライン裏を突くパスでFW長倉の決定機を演出。ゴールは割れなかったものの、絶妙なパスにサポーターから大きな歓声が上がった。

 ボールを握り続けた前半は「意図的に相手をずらして押し込んで、自分がフリーになる展開が多かった」と左サイドの攻撃の軸に。積極的なクロスで好機に絡み続けた。守備も「頭の回転を意識している」と的確な予測でボールを奪い、隙を見せなかった。

 高精度の左足が持ち味。憧れは元日本代表MF中村俊輔氏(J2横浜FCコーチ)で「左足で局面を打開して、何もないところから点を入れる。キックだけじゃなくてボールの持ち方、かわし方はすごく参考にしてきた」。この日はわずかなスペースやマークを外してフリーになった選手を見逃さずにパスを送り、特長を発揮した。

 移籍は自身3回目。これまで移籍後最初の試合は納得いくプレーはなかったが「きょうは良かった」とうなずく。加入後にホームで2試合観戦し、戦術だけでなく「みんながどういう動きするか、どういうところで(ボールを)ほしがるかは理解したつもり」と約2週間で頭にたたき込んだ。その成果を初実戦で体現した。

 「きょうは周りが合わせてくれた。課題も見つかり、中に入っていく場面や長いランニングを出せたらいい」。新潟での一歩目を勝利で踏み出した期待の左サイドバックは、さらなる成長を誓った。(西巻 賢介) 

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