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「出来過ぎ」町田新加入・中山雄太 衝撃デビュー弾&無失点!指揮官もニンマリ「1試合で信頼を獲得した」

スポニチアネックス 2024年8月18日 4時32分

 ◇明治安田J1第27節 町田4-0磐田(2024年8月17日 Gスタ)

 明治安田J1リーグは9試合が行われ、首位を快走する町田は新加入で即先発したDF中山雄太(27)が前半4分、ヘッドで決めた先制弾を皮切りに、4―0で磐田に大勝した。欧州から6年ぶりに国内復帰した新戦力が、チームに4試合ぶりの勝利をもたらした。

 6年ぶりに立つJのピッチで躍動した。今夏の目玉補強となった中山が、加入4日目で勝利をもたらす先制弾を決めた。「得点に無失点デビューというところでは、今日の試合は出来過ぎ」。あいさつ代わりとなる一撃に笑みがこぼれた。

 出場停止のDFドレシェヴィッチに代わり左センターバックで即先発した。開始4分の左CKで、同じく今夏加入のDF杉岡のキックに、ファーサイドで下がりながら強烈なヘディング。磐田GK川島が必死に反応も届かず、ボールはゴール右下に吸い込まれた。

 本業の守備でも磐田FWジャーメインに仕事をさせなかった。「5カ月ぶりの試合。3日間の練習はずっと試合勘を取り戻す意識でやった」。合流前から映像を見せ、短い時間で町田のサッカーを落とし込んだ黒田監督は「彼のキャリア、代表のプライドを証明してくれた。1試合でチーム全員の信頼を獲得した」と称えた。

 柏から19年にオランダ1部ズウォレで海外挑戦。21年東京五輪出場を経てA代表に定着も、近年は故障に悩まされた。22年W杯カタール大会は右アキレス腱断裂で無念の辞退。昨季も3月に左膝を負傷しイングランド2部ハダースフィールドを退団して決意の国内復帰。町田での推定年俸は、日本人SB過去最高クラスの3億円前後とみられる。

 試合後は「優勝という目標を確定させるために来た」と高らかに胸を張った。1~2月のアジア杯以来の代表復帰にも「優勝争いする中で、自分のパフォーマンスを出して呼ばれるかどうか」と意欲を示した。ハーフタイムの花火に負けない得点ラッシュで、初昇格即優勝の偉業へ再びチームを加速させた。 (矢吹 大祐)

《他会場から森保監督も祝福》

 ○…日本代表の森保監督が川崎F―横浜戦を視察した。川崎FのDF高井や他会場でゴールを決めたFW細谷らパリ五輪代表について「素晴らしい。もっともっと若い選手たちがJリーグを盛り上げてもらえるように」とさらなる奮起を期待。町田に加入したDF中山のデビュー弾には「ケガから復帰して最高な時間を過ごせたのかな、と思って想像していた」と笑顔で話した。

《ボール交換騒動も…藤尾五輪後初G》

 ○…町田FW藤尾がパリ五輪後初得点となるPKで勝利を決定づけた。3点リードの後半に自身のクロスが相手のハンドを誘発。水分補給後抱えていたボールに水をかけたところ、主審にボール交換を促された。ボールが滑りやすくするためのルーティンで「ルール的に問題ないと言われていた。詳しく聞いてないけどなんでやろ」と苦笑い。それでもきっちり右隅に決めて「落ち着いてできた」と強心臓ぶりを見せた。

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