◇パ・リーグ ソフトバンク2ー5ロッテ(2024年8月17日 みずほペイペイD)
ソフトバンクの来日6年目スチュワートは憧れの投手の前で、6回1安打2失点と堂々たる投球を見せた。
「中5日で6イニング投げられたのは、よかったと思います。四死球が多くなり、流れをチームに持ってくることができなかったところは反省点です」
先発では初の中5日だった。ただ、普段と変わらずに初回から150キロ超の直球を連発。2―0の2回1死一塁、中村奨に同点の2ランを浴びたが、打たれたヒットはその1本だけだった。今季最多の5四死球と制球に苦しみ、6回102球で降板。自身7連勝となる8勝目は逃したが、十分すぎる内容だ。
ロッテ先発のカイケルは「好きなチームの投手だった。よくテレビで見ていた」と少年時代に憧れていた存在だ。元サイ・ヤング賞左腕に、全米ドラフト1位右腕は対等以上のパフォーマンスを示してみせた。「中5日でも十分な球を投げていた」と小久保監督も成長を続ける背番号2を評価。倉野投手コーチも「スタミナ面でもシーズン当初より、伸びを見せている」と登板間隔を詰めた起用も選択肢として使えるとの確信を得た。
「次の登板も頑張ります」とスチュワート。いよいよ、その才能が開花の時を迎えようとしているようだ。