◇フランス1部開幕節 S・ランス0―2リール（2024年8月17日）
スタッド・ランス所属の日本代表MF中村敬斗（24）とMF伊東純也（31）が先発出場したフランス1部開幕節で、対戦相手のリールMFアンヘル・ゴメス（23）が救急車で搬送される非常事態が発生。さらに前半アディショナルタイム（AT）34分という異例の出来事にネット上が騒然となった。
試合は前半11分、MFコネとA・ゴメスが空中で激しく激突。危険な倒れ方をしたA・ゴメスを見た主審はすかさず試合を止め、ピッチに倒れ意識がない様子を確認したチームメートは大声でドクターや担架を要請。両チームのイレブンで輪になって壁を作りピッチ内で長時間治療を行う事態となった。
試合中継では治療中のA・ゴメスの様子を映さないように配慮。MFコネは一発退場となった。前半30分を経過し、A・ゴメスが担架でピッチ脇に待機していた救急車に運ばれそうになると両サポーターから大きな拍手が沸き起こった。さらに両チームのイレブンは担架を囲むようにして集まり、A・ゴメスの無事を祈るように送り出した。
その後、長時間中断の影響から両チームはウォーミングアップを入念に行い、計35分ほどの中断を経て試合が再開。そのため前半アディショナルタイム34分という前代未聞の出来事が起き、ネット上では「アディショナルタイム34分って一体何が起こった!?」「さすがにAT34分は初めて見た」「アディショナルタイム34分なんて今後見ることないのでは?」など試合を見ていなかっただろうファンから驚きの声が上がった。
そしてA・ゴメスの状態についてリール公式Xは「アンヘル・ゴメスが意識を取り戻し、無事病院に搬送されたことが確認できました」と報告。ネットからは「いいニュースをありがとう」「無事で良かった」「また再びピッチに戻れますように」といった安堵（あんど）の声が続々。なお、試合は数的不利となったS・ランスが0―2と敗戦。MF中村は後半30分までプレー。MF伊東はフル出場するも無得点のまま黒星発進となった。