Infoseek 楽天

「光る君へ」ついに「源氏物語」劇的爆誕!まひろに道長要請→「枕草子」超え ネット涙も「直秀の言葉」

スポニチアネックス 2024年8月18日 20時47分

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は18日、第31話がオンエアされ、2週間ぶりに再開。放送開始から8カ月、主人公・まひろ(吉高)がついに「源氏物語」の執筆を開始した。ソウルメイト・藤原道長(柄本佑)が“新しい物語”を要請し「枕草子」などに触発される劇的な展開。脚本・大石静氏の筆が冴え渡った。今作最大のクライマックスを迎え、インターネット上は大いに沸き返った。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第31話は「月の下で」。ある日突然、藤原道長(柄本佑)がまひろ(吉高由里子)を訪問。一条天皇(塩野瑛久)に入内したものの、相手にされず寂しく暮らしている藤原彰子(見上愛)を慰めるため、物語を書いてほしいと頼み込む。しかし、真の目的は…という展開。

 寛弘元年(1004年)。「カササギ語り」が焼失してしまったまひろは、そう簡単に新作は書けないと断った。

 ききょう(ファーストサマーウイカ)の「枕草子」について、あかね(泉里香)は「あまり惹かれなかった」「艶めかしさがないもの。気が利いてはいるけれど、人肌の温もりがないでしょ。だから胸に食い込んでこないのよ。巧みだなぁと思うだけで」。まひろは「枕草子」を借り、読み込んだ。

 まひろの“らしさ”について、藤原惟規(高杉真宙)は「そういうことを、グダグダ考えるところが姉上らしいよ。そういうややこしいところ。根が暗くて鬱陶しいところ」「怒るなよ、自分で聞いたんだから」。まひろは翻意し、彰子のために新作を書くと決心。ふさわしい紙が欲しいと、道長に文を出した。道長は、まひろがかつて語った越前の紙を届けた。

 道長は完成した新作を評価。まひろは「お笑いくださる道長様を拝見していて、何か違う気がいたしました」。道長の目にウソを見抜き、新作は一条天皇に献上したいことが判明した。

 「『枕草子』に囚われるあまり、亡き皇后様から解き放たれぬ帝に、『枕草子』を超える書物を献上し、こちらにお目を向けていただきたかったのだ」

 まひろは一条天皇のための別の物語を書くため、生身の姿を知りたいと道長に尋ねた。2人は日が暮れるまで語り合う。

 まひろ「帝のご乱心も、人でおあすからでございましょう」「人とは、何なのでございましょうか?」「かぐや姫は月に帰っていきましたけど、もしかしたら月にも人がいて、こちらを見ているのやもしれません。それゆえ、こちらも見上げたくなるのやも」「おかしきことこそ、めでたけれにございます。直秀(毎熊克哉)が言っておりました」

 道長「直秀も、月におるやもしれんな。誰かが、誰かが今、俺が見ている月を、一緒に見ていると願いながら、俺は月を見上げてきた。皆、そういう思いで月を見上げているのやもしれんな」

 まひろは「帝」「中宮」などと書き、庭を歩きながら物語の構想を練る。色とりどりの「言の葉」が降ってくる。筆を取り「い…」と書き始めた。

 道長「これは…かえって、帝のご機嫌を損ねるのではなかろうか」

 まひろ「これが私の精いっぱいにございます。これでダメなら、この仕事はここまででございます」

 道長は6歳になった藤原賢子(福元愛悠)との対面も果たした。

 道長はまひろの新作を一条天皇に献上。まひろは「物語は生きておりますゆえ」と書き直しを続けた。

 夜、一条天皇は書物を手に取る。

 「いづれの御時にか、女御更衣があまたお仕えしている中に、それほど高い身分ではありませんが、格別に帝のご寵愛を受けて、栄える方がおりました。宮仕えの初めから、我こそはと思い上がっていた方々は、その方を目障りなものとして、蔑み、憎んでいたのです」(まひろの声)

 ついに「源氏物語」の執筆が始まった。

 SNS上には「始まって8カ月、ついに『源氏物語』まで辿り着いて感慨深い」「こういう展開で『源氏物語』が生まれるとは思わなかった!」「『源氏物語』誕生の瞬間。この45分のために今までがあったかのような最高地点」「“をかし”は『枕草子』“もののあはれ”は『源氏物語』」「直秀の言葉(涙)」「たくさんの言葉が降ってきた」「物語が降ってきた」「まさかの読者第1号が左大臣」「書き上げて、帝に献上した後にも推敲を重ねるんだ。凄い作家魂」「作者音読の『源氏物語』。テンションが上がる」などの声が続出。大きな反響を呼んだ。

 次回は第32話「誰がために書く」(8月25日)が放送される。

この記事の関連ニュース