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「カンヌ」がアラン・ドロンさん追悼「彼はまばゆいばかりのフィルモグラフィーと消えない足跡を残した」

スポニチアネックス 2024年8月18日 23時15分

 映画「太陽がいっぱい」などで知られるフランスの俳優、アラン・ドロンさんが死去した。88歳。フランスの複数メディアが伝えた。現地報道によると、18日に親族が明らかにしたという。

 ドロンさんは1935年11月8日パリ郊外のセーヌ県ソーで誕生。57年仏映画「女が事件にからむ時」でデビュー。その後、映画「太陽がいっぱい」(60年)で殺人犯を演じて一躍注目を集めた。「地下室のメロディー」(63年)「山猫」(63年)「冒険者たち」(67年)「ボルサリーノ」(70年)など多くの作品に出演。60年代から70年代にかけスターに上りつめた。17年には引退を表明。「もうこの年だ。人生の終わりではないが、キャリアの終わりだ」と仏メディアに漏らしていた。19年には、第72回カンヌ国際映画祭で映画界への長年の功績を称えられ名誉パルムドールが贈られた。

 名優の悲報を受け「カンヌ国際映画祭」が公式Xに以下の追悼文を発表した。

 アラン・ドロンの死去を知った私たちは、世界中の映画ファンが感じているのと同じ悲しみを感じています。彼は国境をはるかに超えたフランス映画を体現し、勝利を収めた栄光の30人であり、商業映画だけでなく作家の映画のためにも働き、一般大衆と専門家の両方に向けて演説する人物の一人でした。

 2019年にカンヌ国際映画祭が彼に捧げたメッセージ、会場全体に感じさせた彼の感情、そして感動的な言葉については、私たちには特別な思い出があります。この別れについて彼は映画館でこう語った。

 「私はこれまでの人生で演技をしたことはなく、これまでに作ったすべての映画で、私は役を生き、役を演じませんでした」

 彼の名誉パルムドールの授与は、歴史上最も偉大な映画スターの一人を祝う、ユニークで特権的な瞬間でした。また、彼が自分を王にした映画製作者たち、とりわけヴィスコンティ、クレマン、ドレー、メルヴィル、ベルヌイユ、キャヴァリエについて壮大に語ったということも付け加えておきたい。

 私たちが今日この男とその子供たちのことを悲しんでいるとしても、芸術家アラン・ドロンは残り続けるだろう。彼はまばゆいばかりのフィルモグラフィーと消えない足跡を残したのだ。

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