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【甲子園】大社エース馬庭「球数は心配していない」 全力で神村学園を抑える!!

スポニチアネックス 2024年8月19日 5時3分

 第106回全国高校野球選手権は18日に初の休養日を迎え、8強入りした各校は、きょう19日の準々決勝に備えて練習を行った。大社(島根)は、1917年以来107年ぶりの4強入りをかけて昨夏4強の神村学園(鹿児島)と対戦。チームは、エース・馬庭優太(3年)の球数制限にとらわれない必勝態勢を敷く構えを示した。

 大社旋風の継続へ、球数制限が関門になる。エース左腕の馬庭は、初戦から3試合連続完投中。21年春の甲子園大会から投手の球数を1週間500球以内に制限する制度が導入されており、馬庭は準々決勝と準決勝で計236球までしか投げられない。

 ただし、石飛文太監督は「球数を考えて野球をやるとおかしくなる。球数のことは頭の中に全くない。(目の前の)試合を勝つことしか考えていない」と言及。球数を抑える策は採らず、神村学園との準々決勝に必勝態勢を敷く決意だ。

 馬庭が今大会3試合で投じた球数の最少は創成館(長崎)との2回戦での115球。仮に準々決勝と準決勝ともに長い投球回数を投じた場合、「236球」を超える可能性は十分にある。それでも本人は「自分以外にも抑えてくれる投手が控えている。そういう意味では球数は心配していないです」と球数を抑える省エネ投球に切り替えるつもりはない。

 この日は兵庫県西宮市内の球場で約2時間の練習を実施。フリー打撃などに参加し、キャッチボールも行わないノースロー調整で体力回復に努めた。「疲労はあるけど、自分が投げるしかない」。昨夏4強の神村学園はプロ注目の4番・正林輝大らがそろう大会屈指の強力打線が武器。球数など気にせず、まずは目の前の強敵に全力でぶつかる。(河合 洋介)

 ◇馬庭 優太(まにわ・ゆうた)2006年(平18)5月9日生まれ、島根県出身の18歳。小学1年から高松スポーツ少年団で野球を始め投手。大社では2年夏から背番号10でベンチ入り。好きな言葉は「有言実行」。50メートル走6秒9、遠投90メートル。1メートル76、81キロ。左投げ左打ち。

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