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【甲子園】スポニチ勝手に7校表彰“応援ピック”金メダル

スポニチアネックス 2024年8月19日 5時3分

 夏の甲子園はベスト8が決定した。昨夏の大会からコロナ下の制限がなくなり、夏の大会では声出し応援が復活して2年目。今夏は西日本短大付(福岡)の「にしたんクリニック」、「キレキレダンス」の滋賀学園など、各校応援団のパフォーマンスがSNSで爆発的な人気を得た。新しい応援の姿「応援2・0」の到来を予感させる今大会で、北海道から沖縄まで全国で担当校を持つスポニチ高校野球取材班が独自に「応援の金メダル」7校を選出した。(スポニチ高校野球取材班)

 【札幌日大】《全国に届け…2つの楽曲》全国の地方大会に広がる大ヒット曲誕生なるか。吹奏楽部OB・山本真幸さん(26)が浅利剛之校長の依頼に応え、19年に「Nichidai Pride」を、23年に「ブレイクスルー」と2つの楽曲を制作した。京都国際との1回戦でアルプススタンドに駆けつけた山本さんは「高校3年の時に(南北海道大会)決勝で負けてしまった。野球部のそういうところを見ているのでぜひ甲子園に行ってほしいと作りました」と思いを明かした。

 【早実】《OB、OG代打で「紺碧の空」》鶴岡東(山形)との2回戦では、代打応援団が「紺碧の空」など伝統の応援歌を演奏した。早実吹奏楽部はこの日コンクールが重なったため、同部OB、OG約80人がアルプスに駆けつけた。昨夏、日本一となった慶応(神奈川)は応援で相手校を圧倒した。同じ曲でも世代によってテンポが違うなど難しい状況の中、4年ぶりに指揮した鈴木奏蘭(そら)さん(早大4年)は「慶応には負けないぞ!って気持ちがあります」とライバル心を語った。

 【滋賀学園】《大バズり「キレキレダンス」》独特な振り付けのダンスでSNSを盛り上げている。一見、統一性はなさそうだが、それぞれが思い思いに表現するダンスは開幕戦から観客たちの心をつかんでやまない。特に人気があるのがゲーム音楽「MEGALOVANIA(メガロバニア)」に合わせ、手でウサギの耳を表現した可愛らしい振り付けだ。応援団長の荒井浩志さん(3年)は「賛否両論あるけど、自分たちの応援で選手たちには良いプレーをしてほしい」と話した。

 【智弁学園】《流れ変える「ジョックロック」》ビッグイニングを呼ぶ「ジョックロック」は高校野球ファンならば誰もが知る「魔曲」である。強打の三塁手・知花琉綺亜(るきあ=3年)は「やっぱり魔曲って言われているので自分たちも“いける!”という気持ちになる。相手も焦りが出たりすると思う」と効果を語った。2回戦では健大高崎(群馬)を撃破する決勝打を放った一塁手・佐坂悠登(3年)は「打席では(集中して)聞こえないんですけど流れを変える曲」と笑った。

 【大社】《声量ナンバーワン「サウスポー」》快進撃を支えている応援は、球場の雰囲気を一瞬で変えるほど神懸かっている。チャンステーマ「サウスポー」が流れれば、初回から球場全体が拍手で後押しするほど。アルプス席は常に満席で控え部員だけでなく、生徒や保護者、卒業生までもが選手の名を叫ぶ声量は今大会一番だ。3回戦で戦った早実(西東京)の和泉実監督は「凄かったですね。うちの相手さんはこういった思いでやっているんだなと思いました」と驚きを口にしていた。

 【西日本短大付】《社長公認「にしたんダンス」》校名の愛称「西短」にかけた郷ひろみが踊って歌う「にしたんクリニック」CMタンバリン編の応援歌が何度も流れた。「♪た~んたん、にしたんクリニック~」に合わせ、麦わら帽子の控え部員が、タンバリンを持ち踊り倒した。3年ぶりの出場が決まりクリニックにオファー。郷ひろみの音楽事務所にも確認を取ってくれ、使用許可ももらった。クリニック運営の西村誠司社長からエールも届き、3回戦では観戦したOBの日本ハム・新庄監督にも届けた。

 【神村学園】《伝統つくる「シャンゼリゼ」》パリ五輪で海外開催では過去最多の20個の金メダルを獲得した日本代表。甲子園も応援でパリ色に染まった。得点曲の「オー・シャンゼリゼ」はパリのシャンゼリゼ通りをモチーフにした歌曲で吹奏楽部が昨夏に採用。プロ注目の4番・正林輝大(3年)が甲子園での盛り上がりを肌で感じ「新しい伝統をつくりたい」と継続を要望していた。他にも鶴岡東、滋賀学園、明徳義塾、新潟産大付なども使用するなど今大会のトレンド曲だった。

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