人力舎の芸人が多数登場するネタライブ「夏ネーター2024」が21日、東京・渋谷のさくらホールで開催される。2部制で、若手を中心に総勢21組が登場する「とれたてピーチパイン編」で司会を務めるお笑いコンビ「真空ジェシカ」の川北茂澄（35）とお笑いトリオ「トンツカタン」の森本晋太郎（34）がオススメ芸人などを教えてくれた。
森本が推薦するのは芸歴10年目の男女コンビ「なかよし」だ。2人を「コンビ名とは打って変わって殺伐とした空気感を包み隠さずに出してくる異色漫才師」と評する。漫才がメインで低いテンションの男性、コモリギャルソンに女性のパフが賛否両論があるという金切り声でツッコんでいく。コモリギャルソンについては「良い意味での薄っぺらさは一度ハマると癖になること間違いなし！」と推した。
今年のキングオブコントでは「レンタルなんもしない人」を呼んでエントリー。だが一切絡まず、文字通り「何もしない人」状態にするコントを披露して1回戦敗退したエピソードも持つ。「今回も刺激的な何かしてくれるんじゃないか」と期待を寄せる。
川北は学ラン姿でモテない男子高校生の青春コントする「化石コンパス」を挙げた。「学ランを着てるところを見てほしいだけのコンビ。もうやめろって言ってるのにいつまでも学ラン着て、変なとがり方してるんですよ」と笑いながら話した。最近の猛暑も懸念して「夏服にすればいいのに」ともぼやいた。
川北の同期「魂ず」も登場する。リハビリ専門学校時代の同級生の2人組。翁長玄が細かなことにこだわり、コバシが突っ込むスタイル。正統派の実力派だが、川北は「そんなコンビは聞いたことない」とおとぼけ。「もともと『インベージョン』というコンビ名だったのを、（侵入、侵略などの）意味が良くないという理由で改名し、そこから絶不調」と毒づいた。
そんな「魂ず」について「ウケなかったら“お前、大丈夫かよ”って言っちゃうかも」とこぼす場面も。すかさず、森本から「ピリつくからやめなさい！」と注意を受けるも、司会として盛り上げたい思いの強さゆえの発言だ。
ライブ後半の部「大玉すいか編」で司会を務める、元テレビ東京アナウンサーの松丸友紀と「おぎやはぎ」の矢作兼への敵対心も強い。川北はコンビとして登場し、ネタを披露するが「MCとの絡みでしゃべらないようにする」などと足を引っ張る作戦で「“とれたてピーチパイン編”の方のMCが盛り上がってたって言われたい」と闘志を燃やした。
しまいには「『夏ネーター』という大きなくくりではなく『とれたてピーチパイン編』として独立した盛り上がりを見せたい」と“とれたてピーチパイン愛”を爆発させた。取材中、森本に対し「渦中の人」と、暴言騒動のフワちゃんとAマッソ加納を含む3人で旅行していたことを暗にいじって慌てさせるなど、さっそく盛り上げ体制に入っている。2人の軽快なやりとりも大きな見どころになりそうだ。
「とれたてピーチパイン編」は午後4時、「大玉すいか編」は午後7時に開演する。チケットはイープラスで発売中。