女優の伊藤沙莉（30）がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜前8・00、土曜は1週間振り返り）は19日、第101話が放送された。話題のシーンを振り返る。
＜※以下、ネタバレ有＞
向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子（ともこ）の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。
第101話は、猪爪直明（三山凌輝）の結婚式の準備が着々と進む中、佐田寅子（伊藤沙莉）はあらためて結婚に付随する大きな問題に気づき…という展開。
猪爪直人（青山凌大）は司法試験合格を目指し、勉強中。田沼玲美（菊池和澄）はウエディングドレスが着たいと直明に相談。寅子は星航一（岡田将生）との結婚を「前向きに検討中です」と報告した。
星百合（余貴美子）は佐田優未（毎田暖乃）のために部屋を片づけた。
猪爪花江（森田望智）が「ゆっくり考えてトラちゃんの好きにしたらいいのよ。結婚となれば、星家に住んで星家の人になるんだから、ね」「もう、そんなんだから星家のお嫁さんが務まるのか心配なのよ」と語ると、寅子は固まり「民法第750条」とつぶやく。
「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」
玲美「素敵じゃないですか。星寅子も何だか神秘的で素敵だし、星優未も女優さんみたいだし」
優未「うん、私もそれはいいなって思う」
寅子「どうして私たちの名字が変わる前提なの？」「玲美さんは猪爪の名字に変わることに抵抗はある？」
玲美「むしろ早くなりたいです。小さい頃から“タヌキの田沼”とからかわれてきたので、強そうな名字になるのはとってもうれしいです」
花江「名字が変わって初めて結婚を実感する子は多いんじゃないかしら」
寅子「でも今は、結婚する本人同士がどちらの名字を名乗るのか決めることができる」
寅子は先に就寝。「結婚すれば、夫または妻の名字を名乗る、それはつまり、どちらかは名字が必ず変わる。どちらかの名字は名乗れなくなるということでしょう」「はて？」。夢の中に“2人の寅子”――。
SNS上には「とうとうイマジナリー寅子が！（笑）」「星優未、確かに芸名みたい」「強そうな名字“猪爪”ｗ」「私も名字が変わることがうれしかったタイプ。退職したから社会上の不便さはなかったし」「私も夫の姓を名乗るのにちょっと抵抗はあった。しかも結婚後の名字変更手続きがマジで面倒くさい」「私の友人も、珍しい名字だったので結婚して平凡な苗字になれてうれしいと言っていたな」「佐田という名字は、優三さんからのプレゼントなんだよね。あの時、法曹界で生きていくために自分のわがままでもらったもの。その特大の思いを失くすことへ抵抗は覚えて然り」などの声が上がった。
名字変更、夫婦別姓の問題は果たして。