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【甲子園】関東第一・米沢監督、9年前のリベンジ果たす 勝負の継投で過去最高タイの4強進出

スポニチアネックス 2024年8月19日 11時3分

 初優勝を狙う関東第一(東東京)が東海大相模(神奈川)との関東対決を制して、2015年以来9年ぶりとなる4強進出を決めた。最終回の相手の反撃をしのぎ、最少得点差を守り切っての勝利に米沢貴光監督(49)は「この試合、本当に選手たちが我慢してくれて、ウチらしく守備で我慢してくれた。最後は彼らに任せた気持ちで、彼らに僕も勇気をもらった試合でした」と流れ出る汗をぬぐった。

 9年前は準決勝で東海大相模に敗れて、初優勝の夢はついえた。オコエ瑠偉(巨人)を擁し、強力打線で挑んだが、吉田凌(オリックス)、小笠原慎之介(中日)のリレーに3得点に抑えられての敗戦。もちろん選手は当時とは入れ替わっているが、米沢監督には忘れられない思いがある。「あの時の悔しさを忘れてないし、頑張ってほしいというメールもたくさんもらって、何とかリベンジしたい」と胸に期して臨んだ試合だった。

 勝負どころでの積極采配が勝利に直結した。2―0の9回、1死一、二塁の場面で好投してきた先発・畠中鉄心(3年)に代え、背番号「1」の坂井遼(3年)をマウンドに送った。

 「本当に迷ったけど、責任を負うのは僕なので。坂井が投げたい投げたいと言っていたし、この大会のキーは坂井だと思っているので、坂井の運にもかけました」

 信頼して送り出した右腕は守備の乱れの間に1点を失ったが、2死一、二塁の局面をしのいでチームを勝利に導いた。まさに選手、ベンチが一体となって引き寄せた勝利だった。

 4強は過去最高成績。決勝戦へ、そして悲願の初優勝に向けて、十分に勢いの付く一丸となっての勝利だった。

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