◇第106回全国高校野球選手権第12日・準々決勝 神村学園8ー2大社(2024年8月19日 甲子園)
神村学園(鹿児島)が8-2で大社(島根)を破り、鹿児島県勢史上初の2年連続4強入りを決めた。
神村学園の4番・正林輝大(3年)はここまで13打数1安打の打率.077。この日も5回の第3打席まで無安打に抑えられていたが、7回に左翼線適時打を放ち今大会初打点。4連打で一挙4得点に貢献し、試合前に小田大介監督が「1人しかいないでしょ」と語っていたキーマンが復調の一打を放った。
試合後、小田監督は7回の4連打について「正林が前の試合も打って一気に畳みかけたので、正林の一本が出ないとやっぱりうちはダメなのかなと思いました」と、4番の初打点を喜んだ。
正林を打席に送り出す際には「もう、俺の言葉だけ信じていけと。大丈夫という心のお守りを持って打席に入れと言って」と明かし、彼に「大丈夫」という言葉を初めてかけたと明かした。
続けて「俺がこれだけ信用して起用しとるんだから、自信持ってやってほしいと言うことで、大丈夫、大丈夫という声をかけました」と話した指揮官。「一応笑顔にはなっていましたね。ちょっと肩がスッて落ちたので、肩の力が抜けてくれたかなと思いましたけど」と、正林の様子を笑顔で振り返った。