◇第106回全国高等学校野球選手権第12日 準々決勝 大社2ー8神村学園(2024年8月19日 甲子園)
大社の藤江龍之介遊撃手(3年)は父・信賢さん(50)に感謝した。信賢さんは32年前に大社が夏の甲子園に出場したときのメンバーで背番号「15」をつけてベンチ入りしていた。
「僕は試合にも出ていない。追い越されてしまいましたよ」と話した信賢さんだが、母校のベスト8進出と2番・遊撃で4試合フル出場した息子の活躍に笑顔が浮かんだ。
父の応援も含んだアルプスの大声援を藤江は「苦しい場面ではスタンドを見て“この人たちのために勝ってやろう”と頑張った」と感謝した。
「父は僕の練習に付き合ってくれて、県大会の決勝で打てたのも前の日に一緒に練習をやったお陰なんです。父が勝てなかった甲子園で1勝をプレゼントしたくて…。3勝も出来て恩返しができました」と話す藤江はやり切った表情で笑顔だった。