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Vの松山感謝「ライン読み助かった」 急きょタッグの田渕大賀キャディー「決まってから寝られなかった」

スポニチアネックス 2024年8月20日 4時3分

 ◇米男子ゴルフツアー フェデックス・セントジュード選手権最終日(2024年8月18日 米テネシー州 TPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)

 21年マスターズ覇者でパリ五輪銅メダリストの松山英樹(32=LEXUS)が節目となるツアー通算10勝目を挙げて、自身が持つアジア勢の最多勝利記録を更新した。5打差の首位から出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算17アンダーで年間王者を争うプレーオフシリーズで初優勝を飾った。2月のジェネシス招待に続く今季2勝目で、今季ポイントランクは8位から一気に3位へ浮上。今季賞金は16億円を超えて自己最高額を更新した。

 田渕大賀キャディーは急きょ、タッグを組んで松山の快進撃をサポートした。「松山さんに感謝です。自分は何もできないので一番近くでギャラリーをさせてもらった感じ。迷惑をかけたと思うけど、優勝してくれて良かった」とホッとした表情で話した。

 渋野日向子らを輩出した岡山・作陽高(現作陽学園高)ゴルフ部の田渕潔監督の長男。普段は同高の後輩・久常涼のバッグを担いでいる。前週、パリ五輪からの経由地ロンドンでパスポートを盗まれ帰国を余儀なくされた早藤将太キャディーの代役を頼まれ「決まってから毎日寝られなかった」と緊張状態で松山の相棒を務めた。

 本人は「ただうなずいていただけです」と謙遜も、松山からは「ライン読みは特に助かった」と感謝の言葉が送られた。既に米国入りした早藤キャディーが次戦から復帰するため、コンビは1試合で解散するが「今後米ツアーに出てくる選手にこの経験を伝えたい」と話した。田渕キャディーにとっても大きな1勝となった。

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