◇プロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹(大橋)<12回戦>同級1位・比嘉大吾(志成)(2024年9月3日 有明アリーナ)
プロボクシングWBO世界バンタム級王者の武居由樹(27=大橋、9勝8KO)が20日、元WBC世界フライ級王者で現WBO世界バンタム級1位の比嘉大吾(29=志成、21勝19KO2敗1分け)との初防衛戦に向け、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。
練習前の会見での主な一問一答は以下の通り。
――現在の状態は。
「こんにちは。足立区から来た武居由樹です。今日まで凄く調子も良く、メンタル面もいい状態でこられたので、あと2週間気を引き締めて頑張りたい」
――試合まで約2週間。
「ここ最近の試合前はケガをしたりしたが、今回は珍しくケガもなくここまでこられた。しっかり走り込めたし、体重もあと4キロくらい。最後まで気を抜かずに頑張りたい」
――今回の試合に向けて成長、底上げした部分は。
「モロニー選手に勝ったことで凄く自信もついたし、チャンピオンになった責任感を持って練習にも取り組んで真剣にやった。全体的にレベルアップしたんじゃないかと思っている」
――比嘉の印象は。
「自分がK―1時代から見ていた選手。KOパンチャーで激しい試合をしていつも相手を倒してる印象しかない。そこは気を付けていきたい」
――比嘉との関係性は。
「(野木トレーナーの)階段トレーニングでお世話になった時、この前(5月)のモロニー戦直前に『絶対獲ってきてよ、武居君』と言ってくれたのは凄く覚えている。でも今回ははね返させてもらう」
――展開は。
「お互いKOを狙う選手なので、絶対KO決着だろうなと思う。自分だけがいいパンチを当てて倒しきりたい」
――前回の5月には東京ドームで試合をした。
「東京ドームという舞台で派手に倒して勝ちたかった。今回は絶対せると思うので、ぜひ注目していただけたら」
――初防衛戦の重圧は。
「初防衛戦ではあるが、K―1から転向した時からずっとK―1チャンピオンとしてボクシング界に来て、負けたら終わりくらいの気持ちで来ているので、別に今回はどうということはあんまりない」
――前回、モロニー戦は判定勝ち。
「どうしてもああいう大きい舞台でタイトルマッチだったので、KOで勝ってみんなに喜んでもらいたかった。(KOできず)そこは悔しかったが、今回はそれでバチっと倒して勝ちたい」
――比嘉の警戒ポイントは。
「多分近い距離を狙って、そこで回転力のある強いパンチを打ち込むと思う。そこをどう対処するか。パワーもあると思うのでそこに気をつけたい」
――自分のパンチだけ当たる展開にするには。
「自分の得意な距離で大吾さんを近い距離に入れないで、自分だけの距離で強いパンチを当てたい」
――昨日(20日)比嘉の公開練習を視察した八重樫トレーナーは癖を見抜いていると話していた。
「八重樫さんから(比嘉に)癖はあるぞと言われている。ちゃんと作戦は…(笑い)」
――井上尚弥とのスパーは今回はやったか。
「この前(モロニー戦前)やったマススパーはやらなかったが、(尚弥の試合前の)集中トレーニングに参加させてもらった。普通の当てないマスも何度かやらせてもらい、モロニー戦前より一緒に練習させてもらった」
――尚弥は21年に比嘉とエキシビションマッチで対決。アドバイスは。
「それこそ当てないマスをやった時にアドバイスは何個かいただいた。それをもちろんイメージしながら練習している」
――どんな内容か。
「当然それは言えません」