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ドジャース・大谷“NINJA顔負け”だ!激レア頭から身をよじらせて帰塁 21戦ぶり第1打席で安打

スポニチアネックス 2024年8月21日 1時31分

 ◇インターリーグ ドジャース3―0マリナーズ(2024年8月19日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は19日(日本時間20日)、マリナーズ戦に「1番・DH」で出場し、初回の左前打のみに終わった。3試合連続本塁打は逃したが、けん制後の挟殺プレーでは忍者のような動きを見せセーフ。ユニホームを泥だらけにする執念がナインの奮起を呼び、投手戦を制した。マックス・マンシー内野手(33)は復帰即2ラン。チーム一丸の2連勝で、シーズン74勝は30球団最多となった。

 NINJA顔負けの目にも留まらぬ早業だった。初回2死。一塁走者・大谷は二塁へのスタートを切ったが、絶妙なタイミングでのけん制により一、二塁間の中間付近で挟まれた。一塁から遊撃へ転送された瞬間、今度は一塁へと走り出す。最後は右翼側へ身をよじらせ、一塁ベースの最も右翼側に右手から飛び込んだ。珍しいヘッドスライディングに5万1348人のファンは大喜び。セーフでござる!と言わんばかりの“神帰塁”だった。

 21試合ぶりの初回先頭での安打だった。相手先発右腕ウーの95・1マイル(約153キロ)のシンカーに詰まりながらも左前打。今季38個目の盗塁こそならなかったが、ユニホームを泥だらけにする姿は仲間の奮起を促すには十分だった。

 右脇腹の負傷のため離脱していたマンシーが「7番・三塁」で5月15日ジャイアンツ戦以来の復帰。1点を先制した7回になおも1死一塁から、右翼席へ10号2ランを放った。デーブ・ロバーツ監督は「マンシーが7番を打っているのだから容赦ないラインアップになった」と上機嫌。好結果を残したマンシーも「少しホッとしたよ」と笑みを浮かべた。

 悲願のワールドシリーズ制覇へ向け、誰もが同じ方向を目指す。前日の試合を欠場したフリーマンは右手中指の骨折が判明した。それでも「3番・一塁」として強行出場。指揮官は言う。「フレディは忍耐力が強い。歯磨きも髪を洗うこともできなかったが、プレーできる」。無安打に終わったが、ナインの士気を高めたことは言うまでもない。23年のWBC韓国代表で内外野を守れ、7月末にカージナルスから移籍も負傷者リスト入りしていたエドマンが「9番・中堅」でド軍での初出場を果たした。

 大谷の2年連続40本塁打は持ち越しとなったが、2連勝のチームはシーズン74勝となり30球団最多となった。2位パドレスとの3ゲーム差、3位ダイヤモンドバックスとの4ゲーム差をそれぞれ維持。「ポジションプレーヤーがようやく健康な状態になったことが本当にうれしい」とロバーツ監督。感じ取った手応えを安堵(あんど)の表情で語った。(笹田幸嗣通信員)

 ≪第1打席は8月打席別最悪.067≫大谷が初回に左前打。第1打席で安打を放つのは7月26日アストロズ戦の左中間二塁打以来、21試合ぶりとなった。8月は17試合で月間打率.181と苦しんでいるが、第1打席はこれで15打数1安打の打率.067。2打席しかない第6打席を除くと打席別で最も悪い数字だ。不振の中でも第3打席は17打数6安打の打率.353、本塁打も最多の3本をマークしている。

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