◇第106回全国高校野球選手権 第13日 準決勝 神村学園 1―2 関東第一(2024年8月21日 甲子園)
神村学園(鹿児島)は関東第一(東東京)に1―2で敗れ、仙台育英(宮城)に2―6で屈した昨年に続き準決勝で姿を消した。
1点差を追う9回2死一、二塁から代打・玉城功大(3年)が中前打。二塁走者の岩下吏玖(3年)が同点のホームを狙ったが、関東第一の中堅手・飛田優悟(3年)のダイレクト好返球でタッチアウトとなり、無念のゲームセットとなった。
試合後の岩下との主な一問一答は以下のとおり。ホームインを狙った手は泥だらけだった。
――あの走塁。
「第2リードも、2アウト2ストライクの打った瞬間のゴーも完璧で、これ間違いないと思ったんですけど、1点目のときもセンターが好返球で。そこの最後の、もう一枚自分らより上手なところが最後の最後に出たのかなと思います」
――最後のヒット(1死から左前打で出塁)は。
「ストレートです。技術とかじゃなくて最後の打席になるかもと思って。今までやってきたことを本気でぶつけるつもりでした」
――最後ベンチでは。
「みんな泣き崩れて何もなかったです」
――もう一押しするために。
「大一番で自分らもミスをしてしまったし、相手は本当に好守備ばかりでミスなくという感じだった。大舞台で自分らのパフォーマンスを落ち着いて発揮できるかというところに尽きると思います」
――3年生はどんな仲間。
「いろんな性格だったり、いろんなヤツがいて。川下(晃汰)主将もたぶん大変で。自分自身もチームに迷惑をかけた。最後まで誰一人見捨てずにやってこられて、この15人で一人も欠けずに最後までやれてよかったです」