◇セ・リーグ 阪神10ー4ヤクルト（2024年8月21日 京セラD）
早々に打ち鳴らした快音が勝利を“確定”させた。阪神・大山が初球をジャストミート。初回2死二塁で左翼へ2戦ぶりの12号2ランだ。直前には佐藤輝も同じく初球を捉え、先制適時二塁打。2人がそろって打点を記録すれば今季11戦11勝と不敗神話を継続させた。
「輝が先制打を打ってくれた。どさくさにまぎれていきました」
今季、投手別最多2本目となるサイスニードからの一発。得点圏打率・344でリーグトップを堅持した。また京セラドームで本塁打を放てば21年8月14日からチームは5連勝。勝負強さは見せた。
「全然だと思います」と謙遜したものの、6年連続でシーズン50打点にも到達。今季は2軍降格も経験するなど一筋縄ではいかない1年も、中軸として積み重ねてきた“仕事”の証だ。
「つなぐというのは一年やっていますし、難しさはやっている自分たちが一番わかる。まずは明日の試合、しっかりやるだけです」
勝負はこれからとばかりに、視線は早くも次の打席に向けられた。（遠藤 礼）