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ドジャース・大谷 185キロ驚速打から盗塁!メジャー史上6人目の「40―40」秒読み

スポニチアネックス 2024年8月22日 1時30分

 ◇インターリーグ ドジャース6―3マリナーズ(2024年8月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、マリナーズ戦に「1番・DH」で出場し、2安打で3連勝に貢献した。マルチ安打は5日のフィリーズ戦以来14試合ぶりで、8回は同じく同戦以来となる115マイル(約185キロ)以上の打球速度の右越え打で出塁し、今季38盗塁目の二盗にも成功。すでに39本塁打を放っており、復調ムードでメジャー史上6人目の「40―40(40本塁打&40盗塁)」達成も秒読み段階に入った。

 「バチンッ!」。世界を代表する強打者だけが響かせることができる、規格外の衝撃音が戻ってきた。代打ヘイワードの3ランで勝ち越した直後の8回2死。大谷は右腕ボースが投じた低めのカットボールを強振した。角度19、速度115・5マイル(約186キロ)で放たれた低い弾道の打球が、あっという間に右翼フェンスを直撃。痛烈すぎて単打となり、本拠地はどよめいた。

 直後に今季38盗塁目の二盗を決めた。この日が出場124試合目。06年アルフォンソ・ソリアーノ(当時ナショナルズ)の147試合目を大幅に更新する史上最速での「40―40」到達も秒読み段階に入った。デーブ・ロバーツ監督は歴代1位の通算1406盗塁を記録したリッキー・ヘンダーソンが91年にメジャー記録の通算939盗塁をマークした際に二塁ベースを掲げた名場面を引き合いに出し「(40―40に到達した際は)リッキーのようにベースを引っこ抜いて掲げるのを見たい。もちろん本塁打でもやってくれたら最高」と珍要求。「彼は(ヘンダーソンを)尊敬しているからやらないだろうけど」と笑顔で続けた。

 8月は打率1割台と苦しんできたが、3回に右中間に今季6本目の三塁打を放っており、5日のフィリーズ戦以来14試合ぶりのマルチ安打。8回の115マイル以上(約185キロ)の打球も同戦の速度117・1マイル(約188キロ)の右翼線二塁打以来だ。代名詞といえる超速打球の復活は復調のサインといえる。7回1死二塁では相手が左投手を右投手に代え、敬遠せず勝負を挑む珍しい場面も。結果は一直だったが当たりは鋭かった。負傷者が復帰して打線の厚みは増しており、3連勝を決めたロバーツ監督も「今季のハイライトだったかも」と逆転勝ちを喜んだ。

 昨年9月の右肘手術から来季の投手復帰へ向け、試合前にはリハビリ開始後では初となる2日連続でのキャッチボールも行った。野手に専念している今季は歴史的な数字を残すチャンス。「40―40」の快挙まであと「1本塁打&2盗塁」。2位パドレスまで3ゲーム差と混戦の優勝争いの中、「打者・大谷」の存在感が増している。(笹田幸嗣通信員)

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