◇ア・リーグ アストロズ―レッドソックス（2024年8月21日 ヒューストン）
首の違和感のため15日間の負傷者リスト（IL）入りしていたアストロズのジャスティン・バーランダー投手（41）が21日（日本時間22日）、本拠地でのレッドソックス戦に先発で復帰登板。5回を投げ、4安打2失点、6奪三振、1四球だった。
6月9日のエンゼルス戦で5回を7安打4失点、101球を投げて以来、2カ月以上のブランクを経てのマウンド。さすがに実戦感覚が微妙に戻っていないのか、初回いきなり先頭のデュランに右翼線二塁打された。1死後、3番・カサスに中前適時打されて1点の先制を許した。
ブレグマンの左越えソロで1―1の同点に追いついて迎えた2回は、先頭の吉田正尚に左前打され、その後の2死一塁からラファエラに左超え適時二塁打されて1点の勝ち越しを許した。
ただ、実戦感覚を取り戻した3回からは9者連続で抑える完全投球を披露。最速95・9マイル（約154・3キロ）の速球のほか、スライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜたさすがの投球だった。だが、味方打線は初回野先頭打者本塁打以降、追加点が奪えず。バーランダーは5回76球で降板となった。
バーランダーは11、19、22年と3度のサイ・ヤング賞に輝くなど、メジャー通算260勝を誇る右腕。今季も右肩を痛め、開幕こそ出遅れたものの10試合に登板し3勝2敗、防御率3・95と41歳と感じさせない働きを見せていた。メジャー通算は519試合で260勝143敗、防御率3・25。