ALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)2次予選決勝が22日午前10時、大阪・関西将棋会館で始まり、西田拓也五段(32)と高田明浩五段(22)が対戦した。勝者は挑戦者決定リーグ入りする。
振り駒の結果、先手は高田になり、戦型は振り飛車党・西田の四間飛車になった。高田が25手目、▲3五歩と突き出して開戦すると、西田は△3二飛と飛車を移動。高田は金無双、西田は美濃囲いに組み、33手目▲3三角成から戦いが激しくなった。
両者は森信雄七段門下の兄弟弟子。いずれが勝利しても、棋士13人を輩出した最大一門によって、前期挑戦者、前期からの残留3人、そして2次予選からの勝ち上がり3人の計7人総当たりで藤井聡太王将(22)=7冠=への挑戦権を争うリーグの一角が占められることになった。
2次予選から勝ち上がる他の2枠は広瀬章人九段(37)―斎藤慎太郎八段(31)、佐々木勇気八段(30)―梶浦宏孝七段(29)によって争われる。