◇セ・リーグ 巨人1―2広島(2024年8月22日 東京D)
巨人の戸郷翔征投手(24)が22日の広島戦(東京D)で今季21度目の先発登板。3試合連続完封目前で追いつかれて9回途中5安打1失点で降板し、3年連続2桁勝利となる今季10勝目(6敗)を逃した。
痛恨の失点となった。
1―0で迎えた9回だった。8回まで散発3安打で二塁すら踏ませない快投を見せていた戸郷がついに打たれた。
先頭の野間に左前打され、犠打で1死二塁。ここで打席に入った同学年の3番・小園を2ストライクと追い込んだ3球目、外角フォークボールを中前適時打とされて1―1の同点。ここで降板となった。
7月12日のDeNA戦(東京D)から5試合連続、今季9度目となる大城卓とのバッテリー。力の入った直球中心の投球で初回を3者凡退で立ち上がると、3回まで無安打投球を続けた。
4回、先頭の矢野に初安打を許すも1死後、巨人キラーの4番・末包を遊ゴロ併殺打に仕留めてこの回も無失点。だが、味方打線も今月6日の前回対戦で3安打完封された相手先発右腕・アドゥワから安打を放ちながらもあと一打が出ず、互いにゼロ行進が続いた。
それでも、0―0で迎えた6回、19歳の浅野が右前適時打を放ち、待望の先制点。だが、この1点を守り切ることができなかった。
戸郷は8日の広島戦(東京D)、14日の阪神戦(東京D)と自身初の2試合連続完封勝利。阪神戦は今季初となる中5日での登板だったが、9回を無四球8奪三振に抑えた。中5日登板での白星は2020年8月20日の阪神戦(東京D)以来11戦&1455日ぶりだった。
試合前まで18イニング連続無失点の戸郷。8日の広島戦では自ら適時打を放って9回5安打で完封した。この日も8回まで26イニング連続無失点を続けたが、9回に力尽きた。
なお、3試合連続完封勝利となれば、巨人では2018年9~10月の菅野智之以来6年ぶりで、巨人の投手で24歳シーズン以下での3試合連続完封は1989年斎藤雅樹(24歳シーズン)以来35年ぶりの快挙となるところだった。
戸郷の投球内容は8回1/3で打者30人に対して114球を投げ、5安打1失点。8三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は149キロだった。
1―1で突入した延長戦は10回に3番手右腕・ケラーが1失点。チームにとっても痛恨の黒星となった。