Infoseek 楽天

一つも負けられない23日からの広島3連戦 佐藤輝に「4番」の仕事を期待したい

スポニチアネックス 2024年8月23日 8時2分

 ◇セ・リーグ 阪神2―5ヤクルト(2024年8月22日 京セラD)

 【畑野理之の談々畑】痛すぎる。阪神は5カードぶりに勝ち越したが、残り試合数とゲーム差を考えれば下位に沈むヤクルトに3連勝しておきたかった。8回に大山悠輔の本塁打で追いつく粘りを見せたものの、9回に突き放された。

 東京ドームでは広島と巨人の3連戦が行われていた。阪神の京セラドームにいたため、ネット速報やニュースでしかチェックできなかったが、首位攻防の途中経過と結果はこちらでも注目されていた。広島が9回に追いつき、10回に勝ち越して、首位攻防を2勝1敗で制した。

 阪神は5ゲーム差できょう23日にマツダスタジアムに乗り込んで広島と3連戦。状況的にはもう一つも負けられなくなった。3連勝が必要。2勝1敗で、3試合を消化して1差しか縮められなかったのならば、さらに苦しくなると思う。

 佐藤輝明に期待したい。相手投手との相性や対戦成績などデータではない。ペナントレースの大詰め、チームの苦境は4番打者の奮起を求めたい。今回の巨人―広島の3連戦、初戦は広島が末包昇大が決勝打を含む3安打5打点で先取した。2戦目は巨人・岡本和真が決勝3ラン。試合を決めたのは両チームの4番打者だった。

 ヤクルト、巨人、阪神で4番を打った広澤克実氏(本紙評論家)が、現役引退後に阪神の打撃コーチだった07年からの2シーズン、4番を任せたのが金本知憲だった。「カネ(金本)は、打ってほしい時にいつも打ってくれた。実際は凡退したときもあったのだろうけど、チャンスでは全打席で打ったようなイメージ。いま4番を務める佐藤輝も、そんな存在感のある4番になってほしいね」

 佐藤輝はこの日こそ走者を置いた場面で2度凡退するなど4打席無安打だったが、初戦にタイムリー、2戦目は2ランを放って勝利に貢献している。

 「あしたからも大事な3連戦なので集中していきたいです」。自分が打てば勝つ、打てなければ負ける――。いま、逆転Vに必要なのは勢い。大きなアーチはチームメートに勇気を与える。強烈な打球音は相手を威嚇する。チームの勝敗を背負っている自覚は、持っている。

この記事の関連ニュース