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【甲子園】関東第一・坂井 零封V宣言!「自分らしいピッチングをして必ず勝ちたい」

スポニチアネックス 2024年8月23日 5時2分

 初優勝はどちらの手に。23日午前10時、決勝が行われる。初めての決勝進出を果たした関東第一(東東京)が、東東京勢としては95年帝京以来29年ぶりの頂点を目指して京都国際と対戦。準決勝まで全て救援登板で15回2/3を無失点に抑えている最速151キロ右腕・坂井遼(はる)投手(3年)は、失点0のままの頂点を宣言した。

 役割は分かっている。だからこそ、本音も隠さなかった。4戦連続救援登板で決勝に導いたエース坂井。「真っさらなマウンドに立ったことがないので、一回は立ちたい。最後は先発して完投、完封する気持ちで投げたい」と先発への思いに、無失点継続への闘志を込めた。

 初戦だった北陸(福井)との2回戦から全試合で救援登板。19日の準々決勝・東海大相模(神奈川)戦では、自己最速を2キロ更新する151キロをマークした。「楽しんで投げることが、いい結果につながっている」と15回2/3を投げ無失点。両校初優勝を懸けた京都国際との決勝も左腕・畠中鉄心(3年)の先発が予想されるが、自身の無失点が続けば胴上げ投手に近づくことになる。兵庫県西宮市内のグラウンドで行われた練習では、畠中とともにダッシュなどで最終調整。決戦へ備えた。

 初優勝に向けて心強い激励も受けた。同校OBの米沢貴光監督にとっては高校時代の恩師で、日大三(西東京)前監督のU18日本代表・小倉全由監督が練習を視察した。東京勢の前回優勝だった11年夏など日大三では2度の優勝を果たした名将は、決勝はテレビ解説を務める予定。「いいチームをつくった。決勝は選手たちにとっても最後だから思い切ってやらせればいい」と金言を授かった。

 3戦連続1点差勝利など、投手を軸にした守りの野球で決勝進出。京都国際も左の二枚看板の一人、2年生左腕・西村一毅が2完封など、23回無失点と“無失点”対決が注目される。「関東第一にとって決勝戦は初めてだが、あの場所でもう一回、自分らしいピッチングをして必ず勝ちたい」と坂井。大一番でも0を並べ続け、悲願の深紅の大優勝旗をつかみとる。(村井 樹)

 ≪東京VS京都 準決勝以降での顔合わせは初≫東京勢と京都勢の過去の対戦は、春夏通算で東京勢の17勝11敗(春11勝4敗、夏6勝7敗)で、準決勝以降での顔合わせは初めて。東京優勝なら神奈川、愛知、和歌山と並び2位タイの夏の優勝8度目、京都なら単独9位の5度目になる。また、防御率0・00の優勝投手(胴上げ投手)となれば、71年桐蔭学園(神奈川)の大塚喜代美以来53年ぶり、74年の金属バット導入後初の快挙となる。

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