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トライストーン、USJなど4社がタッグ 大型オーディション開催 “エンタメ界の大谷翔平”育成

スポニチアネックス 2024年8月23日 16時11分

 俳優の小栗旬(41)が社長を務める芸能事務所「トライストーン・エンタテイメント」が、世界に通用する俳優発掘を目的とした大型オーディション「TREASURE HUNTING」を開催する。国内のエンタメ産業をけん引する、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とタッグを組み、“エンタメ界の大谷翔平”を育成する。

 23日に大阪市内で発表会見が開かれ、トライストーンの山本又一朗会長ら4社の代表が出席した。企画した山本氏は2017年から構想を練ってきた。韓国の音楽や映画が世界でヒットしていることを念頭に「アジアでは日本が文化・エンタメ産業のリーダーと思っていたら、私たちは何をしていたのか」と自戒を込めつつ、「世界に通ずる俳優を絶対に育ててみせる」と力を込めた。

 参加資格は12~22歳で、国籍、性別を問わない。審査員を務める小栗もビデオメッセージを寄せ「僕らと一緒に自分の中にある、まだ見ぬ宝箱を開けてみませんか」と参加を呼び掛けた。

 “エンタメ界の大谷翔平”を育てる。SMEの村松俊亮社長は「大谷選手は日本人としての美しさや格好良さがあり、ある種のアーティスト。彼のような存在を出現させたい」と話しており、国産スーパースターの育成を目指す。

 日本の俳優や作品に立ちはだかってきた言葉の壁は、かつてほどではない。海外で英語の字幕付きで上映された韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、2020年の米アカデミー賞で作品賞など4冠に輝いた。英国では舞台「千と千尋の神隠し」が日本語のまま上演されている。つまり、試されるのは「本物」かどうかだ。

 東宝の市川南取締役も「米国ではコロナ下で字幕で楽しむ文化がようやく定着した。『ゴジラ-1.0』も字幕を付けて上映したらヒットした。英語を話せる俳優はほしい人材だが、それは必須ではないかもしれない」と説明。ゴジラは今年の米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したが「作り手の立場からすると作品賞を取らなきゃいけない。俳優部門も不可能ではないと思う」と期待を寄せた。

 大谷は日本で実現させた二刀流のスタイルのまま米国に挑戦し成功を収めた。インタビューでは今も日本語で対応している。エンタメ界も日本で作った作品がそのまま世界に向けて配信できる時代。俳優は日本にいながら、英語を話せなくても世界に挑戦できる。山本氏は「ここ数年で本当に時代が変わった。世界にますます出て行きやすくなった。制作側も世界に出していくという方向でやらなければならない」と力を込めた。

 グランプリ受賞者は4社の手厚いサポートでスターへの道が用意される。トライストーンとの専属契約に加え、賞金100万円が贈られる。そのほか東宝制作の映画や、USJのCM、ドラマへの出演権も得る。村松氏は「キャラクター、表現力、人間の深み、そういったものを見せてほしい。世界中に魅力を伝えるチャンス」と語り、多くの若者の参加を求めた。

 募集は23日から開始され、9月17日まで受け付ける。1次審査は書類審査で、9月中に合否が伝えられる。2次審査は10月に全国6都市で対面の2次審査を実施。最終審査は来年2月1日に大阪市のUSJ内の特設会場で開かれる。

<応募資格>

・満12歳(中学生以上)~22歳

※9月17日時点

・性別や国籍は不問(日本国内在住に限る)

・芸能事務所やレコード会社との契約がないこと

・自薦、他薦は問わない

<公式サイト>

https://www.sonymusic.co.jp/sd/treasurehunting/

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