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巨人ドラ1西舘勇陽 プロ初先発でMAX153キロも5回4失点降板 2点先制許した初回だけで37球

スポニチアネックス 2024年8月23日 19時39分

 ◇セ・リーグ 巨人―中日(2024年8月23日 東京D)

 巨人のドラフト1位ルーキー、西舘勇陽投手(22=中大)が23日に出場選手登録され、同日の中日戦(東京D)でプロ初の先発登板。初回に2点先制を許して5回6安打4失点で降板し、先発初勝利となる今季2勝目(2敗)を手にすることはできなかった。

 1軍登板は19ホールド目をマークした6月28日の広島戦(東京D)以来56日ぶり。岸田とのバッテリーでマウンドに上がった。

 だが、初回にいきなり2点を失った。

 1番・福永は外角への152キロ直球で空振り三振に打ち取ったが、2番・岡林に投じたフォークボールを右前打とされると、2死二塁から細川、石川昂の4、5番に連続四球を与えて満塁。続く6番・宇佐見に真ん中付近に入ったカットボールを右前適時打とされて2点先制を許した。初回だけで37球。苦しい立ち上がりとなった。

 それでも味方打線がその裏、モンテスの適時打と大城卓の犠飛であっという間に追いつき、2―2の同点。直後の2回は3者凡退に抑え、3回も1死から3番・川越に安打されたものの無失点で切り抜けた。

 だが、2―2のまま迎えた4回だった。先頭の宇佐見を四球で塁に出すと、続く村松に右翼線二塁打されて無死二、三塁。8番・田中の遊ゴロの間に3点目を失って勝ち越しを許した。

 4回までに83球。それでも4回の巨人の攻撃が8番で終わったこともあってか、2―3で迎えた5回もマウンドへ向かった。だが、先頭の岡林に中前打され、続く川越に右翼線二塁打されて無死二、三塁と再びピンチ。1死後、石川昂の犠飛で4点目を失った。

 その裏、先頭で打席が回ると、代打・佐々木が起用されて降板となった。

 投球内容は5回で打者24人に対して99球を投げ、6安打4失点。1三振を奪い、与えた四球は3つ、直球の最速は153キロだった。

 また、2―2で迎えた2回の攻撃では無死一塁でプロ初打席に入ったが、初球の送りバントが投ゴロ併殺打となり、ベンチの阿部監督も苦笑い。打席はこれだけで、1打数無安打だった。

 西舘は開幕戦デビューから10試合連続ホールドのプロ野球記録を打ち立てるなど活躍。だが、交流戦明け初戦となった6月21日のヤクルト戦(東京D)で1死も取れずに1点失い、6月だけで3試合目の失点となると「早めの夏休み」(杉内投手チーフコーチ)を与えられて同30日に出場選手登録抹消となっていた。

 試合前時点での今季成績は26試合に登板して1勝2敗1セーブ19ホールド、防御率3.57。中日戦は4試合に登板して0勝0敗3ホールド、防御率0.00だった。

 イースタン・リーグでは登板した5試合のうち4試合が先発で、0勝0敗、防御率1.53の成績。1軍では今月16日のDeNA戦(横浜)で予告先発することが15日に発表となっていたが、台風7号の影響により試合が中止となっていた。

 ▼西舘 先制点を与えてしまった後、すぐ同点に追いついてもらったのですが、2イニング連続で失点してしまった。テンポも悪かったと思いますし、なかなか守備からリズムをつくれませんでした。もっとゾーン内で勝負ができるように、またやっていきます。

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