大リーグ公式サイトが23日（日本時間24日）、シーズン残り6週間を切り、3冠王の可能性がある選手が3人いると報じている。
注目はヤンキースのアーロン・ジャッジ。ア・リーグで本塁打は2位に11本差、打点は17点差と他を圧倒しているが、打率ではロイヤルズのボビー・ウィットに18ポイント差をつけられている。ジャッジが3冠王を手にするには、ウィットが大スランプに陥る必要がある。ナ・リーグでは大谷翔平。本塁打で2本差をつけてトップ、打点は6点差で2位、問題は打率で17ポイント差で6位であること。現在・291の打率をまずは3割に上げる必要がある。
最も可能性が高いのは、この2人よりもブレーブスのマルセル・オズナだ。大谷に本塁打で2本差をつけられているが、打点は1位、打率でもパドレスのルイス・アラエスに7ポイント差をつけてトップだ。
もし彼が3冠王を達成すれば、歴史的に見て例外的な存在になると公式サイトは指摘している。3冠王を獲得した選手としては（おそらく）殿堂入りしない初の選手となってしまうからだ。これまでオールスターには3回しか出場しておらず、MVP投票でトップ10に入ったのも一度だけである。すでに33歳だ。
なおこの記事では、仮にオズナが3冠王を獲得しても、大谷がナ・リーグのMVPを獲得する可能性があるとしている。
大谷は現在、ナ・リーグで本塁打以外にも、長打率、OPSで1位で、出塁率でも4位。その上で盗塁でもアピールできるからだ。大谷は盗塁数でナ・リーグ2位の39個。39本塁打と合わせ、40－40達成間近だ。しかも過去「40－40」を達成した5人の選手の中で、8月の終わりまでにそこに到達した者は皆無。最終的に45－45に届いた者もいない。大谷は前人未到の数字を達成しそうだ。
ところで、公式サイトは最後に面白い事実として、大谷がキャリア通算盗塁数（125個）でベーブ・ルース（123個）を超えたと付け加えている。ちなみにルースは失敗も多く116個の盗塁失敗、大谷はここまで37個の失敗である。