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【ROAD TO UFC】原口伸はまさかの判定負け…日本勢は準決勝で全滅

スポニチアネックス 2024年8月24日 16時59分

 ◇ROAD TO UFC シーズン3準決勝 エピソード5、6(2024年8月24日 米ラスベガス・UFC APEX)

 世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体「UFC」との契約を懸けた大会で、日本勢はすべて姿を消した。

 シーズン5のメインイベントに登場したバンタム級(61.2キロ)の中西透暉鷹(ときたか、28=ISHITSUNA MMA)はジャッジ3人とも28-29の判定0-3でバーエゴン・ジェライスー(28=中国)に敗れた。パンクラスでフェザー級とバンタム級の2階級を制している中西はここまで7連勝中だったが、1R早々に右のパンチを浴びてぐらついた。2Rは打ち合いの中でパンチを効かされた。

 シーズン6には3人の日本勢が登場。元DEEP JEWELSストロー級暫定王者の本野美樹(30=AACC)は女子ストロー級(52.2kg以下)ではフォン・シャオツァン(22=中国)と対戦。身長で約12センチ上回る相手を捕まえきれず、長いリーチから繰り出されるパンチを浴びた。3Rの終了間際、ギロチンチョークを仕掛けたが決めきれなかった。判定は27-30、28-29が2人の0-3。一本負けした昨年10月の前戦に続いて、フォン・シャオツァンに連敗となった。

 男子フェザー級(65.8kg以下)の原口伸(25=BRAVE)は不本意な敗戦だった。GRACHANライト級王者の原口は国士舘大時代にレスリングの天皇杯フリースタイル70キロ級を制していた実力者。打撃を得意とするズー・カンジエ(28=中国)に対し、ファーストコンタクトで左脚をキャッチするなど、果敢にタックルを仕掛けた。2、3Rはテークダウンからグラウンドに持ち込み、圧倒的に試合をコントロールした。

 だが、判定は思いもよらない結果だった。3人とも29-28だったが、2人がズー・カンジエを支持。スプリットの判定負けを聞かされると、原口は驚いたような表情を見せた。この大会をライブ配信したU-NEXTで解説を務めた“世界のTK”高阪剛氏(54)も「正直納得できない。(パンチを浴びても)膝が折れたわけでもないし…」とダメージのなかった原口の敗戦に首をかしげた。

 原口と同じ男子フェザー級の河名真寿斗(29=ロータス世田谷)は衝撃の敗北。GLADIATORフェザー級王者の河名はレスリングがバックボーンだが、シエ・ビン(26=中国)との一戦は1Rに右オーバーハンドからの左パンチでダウンを奪うなど、積極的に前に出た。だが、4分すぎに前に出たところで右パンチを浴びて前に崩れた。立ち上がったところで右のパンチを浴びると、マットで後頭部を打った。試合はすぐにストップ。4分17秒、KO負けとなった。ダメージが大きく、しばらく起き上がることができなかった。

 過去のシーズンでは、バンタム級の中村倫也やフライ級の鶴屋怜が優勝をつかみ取り、UFCの本戦でも白星を挙げていた。今シーズン、日本人ファイターの夢はついえた。

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