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亀田和毅「マイク・タイソンじゃないと勝てない」 世界切符つかむも採点には不満

スポニチアネックス 2024年8月24日 21時21分

 ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU vol.1」が24日、大阪府吹田市の大和アリーナで行われ、IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦は元世界2階級制覇王者で同級3位の亀田和毅(TMK)が12回判定2―1(116―111、114―113、113―114)で同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ)を下した。IBF王者アンジェロ・レオ(米国)への挑戦権をつかんだ。

 勝利を確信した和毅は試合終了のゴングが鳴ると赤コーナーのポストを駆け上がりガッツポーズ。全身で喜びを表現した。ただ、その後に採点を聞いて自分の耳を疑った。終始、攻勢をかけて5回にはダウンを奪っている。にもかかわらず1人のジャッジはドラミニの勝利と採点。試合後のドラミニは「(試合の)前半は彼(亀田和毅)が取り、後半は私が取った。それでも今回は負けたと思う」と敗戦を受け入れていた。

 和毅が怒るのも無理はない。前回の反省を生かし、父・史郎氏とのコンビで攻撃的なスタイルを構築。序盤からプレスをかけて相手をロープやコーナーに追い込み、頭がくっつくほどの近い距離で、相手に軽い左ジャブを打つ間合いを与えなかった。自身は左ボディーを軸に攻勢をかけ続けた。5回には連打から右でダウンを奪った。

 「どこで(試合を)やってんの?という話やで。ボクシングはスポーツやから。ああいうこと(不可解な判定)されると、マイク・タイソンじゃないと勝てない。流したラウンドもあるから3ポイントぐらいは取られたと思うけど。何か(ジャッジへ)圧がかかったと思える」

 6回以降はややスタミナ切れで休みがちのラウンドがあったとはいえ、ダウンを奪っていなければ敗れた可能性もある。もちろん怒りは簡単に収まらない。「ドラミニも悪い選手じゃないし(5回に和毅がダウンを奪った)その後をしのぐテクニックはうまかった。でも、ああいう判定をされると次はKOを狙うしかなくなる」。採点には到底、納得できない様子だった。

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