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巨人19歳浅野 球団10代ではゴジラ以来一発含む4安打 トイレの“紙”様のご利益!?初の2番で躍動

スポニチアネックス 2024年8月25日 5時32分

 ◇セ・リーグ 巨人6―2中日(2024年8月24日 東京D)

 巨人・浅野翔吾外野手(19)が24日、中日戦で決勝打となる先制左中間2号ソロを含む4安打2打点の活躍で連敗ストップに貢献した。本塁打を含む4安打は、93年の松井秀喜以来球団31年ぶり。三塁打が出ればサイクル安打の固め打ちで、プロ初の猛打賞もマーク。首位・広島が勝ちゲーム差は2のままだが、高卒2年目の若武者が勝負の終盤戦へ躍動を続ける。

 白いものが落ちていた。試合中に向かったトイレ。トイレットペーパーだった。日頃からゴミを拾うという浅野は、当たり前のように拾った。初回に先制の左中間2号ソロ、5回に二塁打を放っていた19歳は、さらに運を拾った。

 「2本目打った後、トイレでトイレットペーパーを拾ったので3本目打てたんじゃないかなと思います」

 3―0の6回1死一、二塁から中前適時打しプロ初の猛打賞。三塁打が出ればサイクル安打だった8回1死一塁は橋本のフォークを左翼線へ運んだ。一塁走者・丸が本塁タッチアウトとなる間に三塁到達も、記録は二塁打。10代でのサイクル安打ならプロ野球史上初の快挙だったが「全然頭になかった。打つことに必死だった」と振り返った。球団の10代での本塁打を含む4安打は、93年の松井秀喜以来31年ぶりだった。

 プロ初の2番で8試合連続先発出場。「(1番の)丸が出ても攻撃的に行こうと。だったら今一番ノッている浅野を、と思って置いた」という阿部監督。サイクル未遂も8試合で打率・452の活躍には「4本打てるんですから、それで満足してほしい」と称えた。

 拾い上げるのは得意だ。小学生時代、少年野球チームの仲間とゲームセンターへ行った。UFOキャッチャーに興じる仲間を、最初は見ているだけだったが、周りに促されて挑戦し6個も景品をゲット。「クレーンゲームとか得意じゃない。あまりやらないけど、めっちゃ取ったの覚えています」。ここぞの集中力で4安打を集め上げ、連敗ストップに貢献した。

 「レギュラーとして使ってもらっているわけじゃない。日々アピールすることを考えて、それが勝利にもつながってくると思う」。ニューヒーローが、首位・広島を追う勢いをもたらしている。(小野寺 大)

 ≪10代4安打以上は坂本以来≫19歳の浅野(巨)が決勝弾を含む4安打。巨人で10代選手のゲーム4安打以上は、08年4月24日横浜戦で19歳の坂本が4安打して以来。一発を含む4安打は、93年9月2日横浜戦で同じ19歳の松井秀喜が本塁打1本、単打3本でマークして以来31年ぶりだ。サイクル安打を達成すれば57年葛城隆雄(毎日)、61年張本勲(東映)の各20歳を抜く、初の10代サイクルだった。

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