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フジ解説委員 兵庫県知事“うそ八百”発言に「上の人間が最初に言ってしまったら、それが結論のように」

スポニチアネックス 2024年8月25日 9時31分

 フジテレビ政治部長で解説委員の松山俊行氏が25日、同局「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。斎藤元彦兵庫県知事(46)を巡る疑惑告発文書問題について言及した。

 兵庫県議会の百条委員会で23日実施した県職員への証人尋問では、疑惑告発文書を作成した元県幹部の男性の懲戒処分に関する経緯も一部明らかになった。男性が文書を報道機関などに配った後に公益通報したことを踏まえ、人事当局職員が処分を待つべきだと上司に進言していたことが判明。最終的に採用されなかったといい、男性は5月に処分を受け、7月に死亡した。

 告発文書を公益通報者保護法の対象としなかった対応については疑問の声が噴出し、県の市長会も23日に「不適切」とする文書を斎藤元彦知事に提出している。県上層部が人事当局側の進言を取り入れず、処分を優先した経緯を知る証人は「政治的な判断なのでそれに従った」と述べたという。

 斎藤氏の指示を受けた片山安孝元副知事らが男性を事情聴取した際の音声データが存在するとの証言もあった。聴取は3月25日に行われ、斎藤氏は、この際に男性が「噂話をまとめて文書を作成したことを認めた」と説明。文書に真実相当性がなく公益通報者保護法の対象とならないとの主張の根拠としてきた。

 音声データは斎藤氏の主張内容が正しいかどうか客観的に裏付ける資料になる可能性があり、百条委が県に資料請求している。県が認めたら公開される見通し。

 松山氏は、告発対象となった斎藤氏が公益通報者保護法の対象とならないとし「うそ八百だ」と会見で話したことについて、「断然と上下関係があるわけですよね。上の人間が最初にバッと言ってしまったら、それが結論のように聞こえてしまうというところが問題」と自身の見解を述べた。

◇兵庫・斉藤知事告発文書の疑惑7項目

(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任

(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い

(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた

(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った

(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた

(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた

(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした

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