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阪神・湯浅が手術「胸椎黄色靭帯骨化症」とは…投手に症例、復帰できても完全復活には壁

スポニチアネックス 2024年8月25日 13時26分

 阪神は25日、湯浅京己投手(25)が福島県内の病院で「胸椎黄色靭帯骨化切除術」を受けたと発表した。既に退院している。

 「胸椎黄色靭帯骨化症」は、背骨付近のじん帯が硬直化することで神経を圧迫する国が指定する難病の一つ。下半身のしびれや、症状が進行すると排せつ障害や歩行困難になる患者がいる。過去にプロ野球選手で発症した選手が複数人いる。

 ▼元オリックス・酒井勉 89年新人王。10勝を挙げた翌93年に病気が発覚。シーズン中に手術をしたものの、1軍復帰できないまま96年に引退。

 ▼元近鉄、オリックス・宮本大輔投手 主に中継ぎで活躍。06年春季キャンプ中に左脚に違和感を覚え、同年3月に手術。育成契約を経て08年7月に復帰登板。09年に引退。

 ▼元巨人・越智大祐投手 中継ぎの主戦格として活躍していた12年春季キャンプで脚に強いしびれを感じ始め、同年6月に手術。1軍復帰が叶わずに13年限りで引退。

 ▼元ソフトバンク・大隣憲司投手 WBCに出場した13年の6月に腰痛を訴え、6月に手術。翌14年7月に1軍復帰を果たす。全盛期の球威を取り戻せず、ロッテに移籍した18年に引退。

 ▼元楽天・井坂亮平投手 先発としての活躍が期待された12年春に脚が思うように動かない症状が出る。同年12月に手術。1軍復帰がかなわないまま14年に引退。

 ▼元ロッテ・南昌輝投手 中継ぎで活躍中の18年に脚のしびれが出て、同年8月に手術。19年8月に1軍復帰登板。21年に引退。

 ▼DeNA三嶋一輝投手 23セーブを挙げた21年のオフから歩行に違和感を覚え始める。22年8月に手術。翌23年4月に1軍復帰登板。

 ▼中日・福敬登投手 19年から21年まで3年連続50試合登板。22年8月ごろから左脚の震えが止まらない症状に悩まされる。同年10月に手術。翌23年5月に1軍復帰登板。

 ▼ロッテ・岩下大輝投手 21年に先発で8勝。セットアッパーでの起用が増えていた23年に、左半身がしびれてまっすぐ立てないなどの症状に悩まされ同年10月に手術。今年4月に1軍復帰登板を果たした。

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