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ド軍指揮官 変化球撃ちの大谷翔平を評価「速球でなかったという意味でいい打撃。本当に難しいこと」

スポニチアネックス 2024年8月25日 14時14分

 ◇インターリーグ ドジャース8―9レイズ(2024年8月24日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠でのレイズ戦に「1番・DH」で先発出場。第3打席で今季9度目の2戦連発とする41号2ランを放つなど、2安打2打点の活躍を見せた。前日のレイズ戦で劇的なサヨナラ満塁本塁打と1盗塁を決めて史上最速の出場126試合目で40本塁打&40盗塁を達成。一夜明けた試合で再び一発を放ち、史上初の45―45、50―50へ年間51本塁打ペースとした。しかし、チームは9回に同点に追いつかれると、タイブレークの延長10回にも2ランを被弾し、救援陣の乱調で今季3度目の6連勝を逃した。この日勝利してナ・リーグ西地区2位に浮上したダイヤモンドバックスには3ゲーム差に迫られた。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督はスプリットを捉えた大谷の一発について「速球ではなかったという意味では、いい打撃だった。ゾーンの下の方だったし、どの球が来るかわからない球に体が反応した。彼がどこにいるかを物語っている。本当に難しいことだし、本当にいいスイングだった」と称えた。

 また、カーショーが初回に4失点しながら大谷の2ランで一時は逆転した攻撃陣についても「翔平が素晴らしい野球をしているのは明らかだ。ムーキーは必要なときに大きなヒットを打っている。指を負傷したフレディは、言い訳をするつもりはないだろうが、それでも彼はそれを乗り越えようとしている。みんないい打席に立っている」と好感触を口にした。

 延長10回2死二塁から右飛となった大谷の大飛球には「クレビンジャーは左打者がタフなバッティングをさせられるが、十分なスイングをしてくれることを期待していた。それにしても超良いスイングだった」と内容を評価した。

 無死二塁からスタートするタイブレークの延長10回の第5打席。左腕クレビンジャーに対し、大谷はカウント1―1から3球目のスイーパーを捉えて右翼へ大飛球を打ち上げたが、やや詰まってフェンス手前で失速した。同点2ランを願って総立ちとなったファンからもため息がもれた。この当たりで二塁走者ロハスは三塁へタッチアップし、ベッツの犠飛で1点を返したが、最後は2死走者なしからフリーマンが二ゴロに倒れて試合が終了した。

 試合には敗れたが、大谷が連夜の一発でファンを沸かせた。4―5の5回1死一塁の第3打席。右腕ブラッドリーに対し、カウント2―1から低めのスプリットをすくい上げると、打球は右翼ポール際への逆転2ラン。2打点を加え、打点リーグトップに立つブレーブス・オズナと並んだ。打球速度96.7マイル(約155.6キロ)、角度は32度と高々と上がった打球で、飛距離は338フィート(約103.0メートル)と今季自己最短の本塁打。ドジャースタジアムの右翼330フィート(約100.5メートル)のポール際最前列への当たりだった。8月は一時打率1割台と精彩を欠いていたが、最近4試合中3度目のマルチ安打をマークし、復調を印象づけた。

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